総務省消防庁は、通報時トリアージによる救急隊編成の弾力化を実現する省令案のパブリックコメントを募集しています。
横浜市が構造改革特区に提案した「119番通報時における緊急度・重症度識別(トリアージ)による、救急隊等の弾力的な運用について」が、2007年(平成19年)10月の構造改革特区推進本部の決定で採用されたことを受けたものです。
現行では、原則として救急自動車1台と救急隊員3人以上で編成される救急隊について、通報時トリアージなど、以下の条件を満たす場合には、救急自動車1台と救急隊員2人で編成できるよう定められます。
- 緊急通報時に聴取した内容をコンピュータに入力することで、通報時トリアージを自動的に実施する仕組みを整備し、通報を受けたときから出場時までの手順を確立していること。
- トリアージにより救急隊員2人で出場した場合に、傷病者の程度がトリアージより重症であった場合(アンダートリアージ)などに、3人以上の救急隊員によりすみやかに必要な措置を実施できる体制を確保していること。
- 通信指令管制を行う施設に医師を常時配置し、必要に応じて医師が直接指導や助言を行うことができる体制を確保していること。
また、同時に提案されていた、救急隊員4人が救急自動車と消防自動車に分乗して出場する制度については、現行の規定で可能であるとされました。
パブリックコメントは、2007年(平成19年)11月29日(必着)まで募集しています。省令は2007年(平成19年)12月中に施行され、2008年(平成20年)1月1日に施行される予定となっています。
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