三菱樹脂は、防火区画に使用できマテリアルリサイクルの可能な排水用硬質塩化ビニル管「ヒシパイプ耐火VPα™」と塩化ビニル継手「耐火DVα™」を開発したと発表しました。認証を取得する準備を進めていて、今冬から販売を開始する予定となっています。
集合住宅や商業施設などの防火区画を通過する排水管は耐火規格に適合したものの使用が義務付けられており、これまでは繊維モルタルの外管を被覆した耐火二層管や鋼管の内側に塩ビをライニングした建築排水用ライニング鋼管などが使われてきました。これらの配管材料は通常の塩ビ管よりも重く、工事に手間がかかるなどの問題がありました。
「ヒシパイプ耐火VPα™」は、三層構造の中間層に特殊な無機物を配合してあり、火災時にはパイプの残渣が貫通部をふさいで遮熱性を確保、延焼を防ぎます。重量が軽く、通常の塩ビ管・継手と同じように切断や接着が可能であるなど施工性にも優れていることから、施工費を含めたトータルコストを大幅に抑えられるとのことです。
三菱樹脂では3年後に10億円の売上高を目指して営業活動を展開するとしています。
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