国土交通省の「大雪に対する防災力向上方策検討会」が2010年度(平成22年度)の大雪を踏まえた緊急提言を取りまとめました。
提言では、2010年度の大雪による死者の8割以上が雪下ろしなど除雪作業中の事故によるもので、国土交通省によるヒアリング調査では3分の2が一人で作業していたとして、事故が起きてもすぐに発見できるよう複数人で除雪作業を行う必要があるとしたほか、やむを得ず一人で作業する場合は携帯電話を携行していざという時に連絡を取ることができるようにすることを求めています。命綱やヘルメットを正しく着用することやはしごを固定して昇降時にも転落や落雪に注意する、除雪機に詰まった雪を取り除くときはエンジンを切るなど、作業時の安全を確保することも必要としました。
豪雪地帯では高齢化が進んでいるため自分で除雪作業を行うことができない世帯も増えている一方、地域の建設業者が減少するなど民間による除雪に大きな期待を寄せることが難しくなっているとも指摘し、地域コミュニティの共助による一斉除雪やボランティアの協力などを提案しています。
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