日本消火装置工業会は、ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)含有泡消火薬剤を使用している泡消火設備への代替薬剤補充についてまとめたパンフレット「泡消火設備における泡消火薬剤の混合使用について」を改訂しました。
PFOSは、2009年(平成21年)5月の残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)締結国会議で附属書Bに追加されたことを受けて、化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)の第一種特定化学物質として2010年(平成22年)4月に製造・輸入が原則禁止となりました。このため、PFOS含有泡消火薬剤を使用する泡消火設備に同一型式の薬剤を補充できない可能性があることから、適合が確認されている泡消火薬剤の補充(混合)を認め、初回の補充を「軽微な工事」、2回目以降の補充を「整備」とみなして届出を簡略化する対応がとられています。
日本消火装置工業会では、補充(混合)にあたっての注意事項や貯蔵している薬剤と補充可能な薬剤の対応や性能が確認されているフォームヘッドの組み合わせ表をパンフレットとしてまとめています。今回の改訂では組み合わせ対応表が2011年(平成22年)2月現在のものに更新されました。
関連リンク
- 泡消火設備における泡消火薬剤の混合使用について [PDF](日本消火装置工業会)
- 平成22年9月15日付け消防予第416号 PFOSを含有する泡消火薬剤の混合使用について [PDF](総務省消防庁)
- 報道資料 「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律施行令附則第三項の規定により読み替えて適用する同令第三条の三の表PFOS又はその塩の項第四号に規定する消火器、消火器用消火薬剤及び泡消火薬剤に関する技術上の基準を定める省令(案)」に対する意見募集の結果 [PDF](総務省消防庁)
- 平成9年12月5日付け消防予第192号 消防用設備等に係る届出等に関する運用について(通知) [PDF](総務省消防庁)
- 環境省、PFOS含有廃棄物の処理の技術的留意事項を作成(ひびきの市消防局・点検や火災により放出されたPFOS含有泡消火薬剤はPFOS含有廃棄物として処理する必要があります)
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