2011年3月30日

地震や計画停電による消火設備への影響に注意

日本消火装置工業会では、地震や計画停電により消火設備が受ける影響についてとりまとめ、注意を呼びかけています。

計画停電への対応としては、消火設備に備えられている非常電源の種類や電源容量、商用電源と非常電源との切り替わり時の動作や復旧手順、主導による起動方法などを確認しておくよう求めているほか、長時間の停電により非常電源の容量が不足して消火設備の機能が失われたり、蓄電池の充電不足、頻繁な充放電により蓄電池の寿命が短くなる可能性があるとしています。また、計画停電時に自家発電設備を運転しない運用とする場合には所轄の消防に了解を得る必要があります。

地震による影響としては、設備の損傷のほか、水槽内の水が揺れる(スロッシング)ために警報が出て復旧できなくなる、圧力スイッチの誤作動による火災警報の誤発報などを挙げています。

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2011年3月26日

新燃岳噴火で臨時災害FM放送局に予備免許

九州総合通信局は2011年(平成23年)3月25日、宮崎県高原町に対して臨時災害放送局の予備免許を付与しました。

2011年1月からの霧島連山新燃岳噴火災害を受けてのもので、周波数82.3MHzで高原町役場から送信され、普通のFMラジオで受信できます。放送が受信できる範囲は高原町全域と小林市、都城市の一部となっており、住民の迅速な避難誘導などに活用されます。

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2011年3月25日

相模原市消防局、特別高度救助隊を発隊

相模原市消防局は、2011年(平成23年)3月25日に特別高度救助隊を発隊しました。

特別高度救助隊は、大規模災害を教訓として全国の救助体制を強化するため、2006年(平成18年)の省令改正で東京消防庁と政令指定都市の消防本部に配置が義務付けられました。電磁波探査装置や二酸化炭素探査装置などの高度救助資機材のほか、NBC災害に対応する特殊災害対応自動車が配備されます。

相模原市消防局では、市の政令指定都市移行を受けて特別高度救助隊に必要な資機材や車両の整備などを進め、相模原消防署本署に配置しました。

特別高度救助隊の愛称「スーパーレスキューはやぶさ」は、一般公募に応募があった328件から選ばれました。宇宙航空研究開発機構(JAXA)相模原キャンパスがプロジェクトを主導し、多くのトラブルを克服して帰還した小惑星探査機「はやぶさ」のように、危険な任務を全うして多くの人を助け、必ず戻るという願いが込められ、鳥のハヤブサの素早いイメージが消防活動に必要な迅速性と合致することから選定されました。

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2011年3月24日

2011年度防火標語「消したはず 決めつけないで もう一度」

日本損害保険協会は、2011年度(平成23年度)の全国統一防火標語を「消したはず 決めつけないで もう一度」に決定しました。

全国統一防火標語による啓発活動は1966年(昭和41年)から行われていて、今回が46回目となります。応募総数は59,833点で、編集者・評論家の山田五郎さんと総務省消防庁、日本損害保険協会関係者による選考で、標語として採用された入選作品と佳作9点が選ばれました。

また、防火ポスターのモデルはファッションモデル・女優の橋本愛さんを起用しました。ポスターは46万枚作成し、全国の消防署や公共施設などに掲出されます。

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