2008年10月30日

堺市消防局、硫化水素の分解除去装置を開発

堺市消防局は、硫化水素を瞬時に分解する「硫化水素ガス分解除去装置」を開発しました。

装置の大きさは幅と奥行きが450mm、高さが370mmで、重さ6kg。除去剤として、化学メーカーの伊吹正化学工業(滋賀県愛荘町)が開発、製造している「ニオノン202HR」を使用しています。

消防局が伊吹正化学工業などと共同で行った実験では、濃度1000ppmの硫化水素ガス18.2リットルを11分後に10ppmの許容限界濃度まで分解除去することに成功しました。また、硫化水素の発生源となる入浴剤と洗剤の混合液にニオノン202HRを投入することで、硫化水素の発生が抑制できることも確認されました。

消防局では、開発した装置を特殊災害対応自動車に搭載し、災害に備えています。

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AED「カルジオライフ」に使用できなくなる恐れ

日本光電工業(本社:東京都新宿区)は、同社が製造販売しているAED(自動体外式除細動器)「カルジオライフAED-9200」において、まれに使用不能となる恐れがあると発表しました。

製品の部品として使われているコンデンサに、本来より容量誤差の大きいものが使われているものがあり、充電電源監視回路が誤動作する可能性があります。誤動作した場合、アラーム音とともにステータスインジケータが使用不能を示す赤色となって使用することができなくなります。セルフテスト時のほか、使用するため本体のふたを開いたときにも現象が発生する恐れがあります。

同社では、日常点検時にステータスインジケータを確認するよう呼びかけるとともに、容量誤差の大きいコンデンサに対応したソフトウェアへの改修を実施するとしています。

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