2011年7月22日

カセットこんろによる事故に注意

製品評価技術基盤機構(NITE)では、カセットこんろの不適切な使用による事故への注意を呼びかけています。

NITEによると、2005年度(平成17年度)から2009年度(平成21年度)に発生したカセットこんろによる事故154件のうち、誤使用や不適切な使い方が原因と考えられるものが半数近い72件に上っています。死傷者数でみると、全体の75%にあたる89人が誤使用や不適切な使い方による事故で被害にあっています。

カセットこんろは1976年(昭和51年)と1996年(平成8年)の2回技術基準が改正され、新しい製品では事故が起きにくい構造になっていますが、間違った使い方をすると重大な事故につながります。特に、カセットこんろを魚焼きグリルの排気口や電気こんろの上などに置いたためにカセットボンベが過熱して破裂する事故が多いとのことです。

また、カセットボンベやブロワ―缶などの不適切な使い方による事故が増加していることを受けて高圧ガス保安法施行令関係告示が改正され、2012年(平成24年)4月1日から「火気と高温に注意」、「使い切って捨てること」、「ガスを再充填しないこと」などの注意書きを表示することが義務付けられることになりました。カセットこんろ用のカセットボンベは、これに加えて「こんろで炭の火をおこしたり、こんろを二台以上並べて使用しないこと」と表示することが必要となります。

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