堺市消防局は、硫化水素を瞬時に分解する「硫化水素ガス分解除去装置」を開発しました。
装置の大きさは幅と奥行きが450mm、高さが370mmで、重さ6kg。除去剤として、化学メーカーの伊吹正化学工業(滋賀県愛荘町)が開発、製造している「ニオノン202HR」を使用しています。
消防局が伊吹正化学工業などと共同で行った実験では、濃度1000ppmの硫化水素ガス18.2リットルを11分後に10ppmの許容限界濃度まで分解除去することに成功しました。また、硫化水素の発生源となる入浴剤と洗剤の混合液にニオノン202HRを投入することで、硫化水素の発生が抑制できることも確認されました。
消防局では、開発した装置を特殊災害対応自動車に搭載し、災害に備えています。
関連リンク
- 「硫化水素ガス分解除去装置」を独自に開発(堺市消防局)
- 「硫化水素ガス分解除去装置」を独自に開発[PDF](堺市。実験結果のデータあり)
- 吸着剤「ニオノン」シリーズ(伊吹正化学工業)