2012年1月11日

『検定協会だより』平成23年12月 第372号

巻頭のことば 安心で安全に暮らせるさいたま市 ~「これからの100年を目指して」~

さいたま市消防局の、消防力整備に向けた取り組みや既往症などの情報を記録した「緊急時安心キット」、「住宅防火モデル地区指定事業」などについて。

消防庁情報 消火器の型式承認の失効について

2010年(平成22年)12月の「消火器の技術上の規格を定める省令」改正に伴い、改正前の省令により型式承認を受けた消火器の型式承認が2012年(平成24年)1月1日で失効しました。

なお、2011年(平成23年)中に改正省令により型式承認を受けた消火器は形式番号を消第23~101号から付与しています。

消防機関火災事例 規制対象物における火災発生状況(その3)

大阪市消防局管内で2010年中に発生した規制対象物の火災について。

消火器が設置されていた対象物の火災567件のうち、消火器が使われたのは195件(34%)で、消火器により消火、延焼阻止できたものは151件(使用件数の77%)でした。

自動火災報知設備が設置されていた対象物の火災は419件あり、231件(55%)で作動、火点が遠く作動が遅れた1件を除いて初期消火や通報、避難誘導など所期の目的を達成しました。小規模の火災だったため作動しなかったものは134件、警戒不要部分からの出火や工事、いたずらのため停止していたなどのため作動しなかったものが54件となっています。

ISO/TC21/SC6分科会、ISO/TC21/SC6/WG2作業部会シカゴ(アメリカ)会議報告

2011年9月に開催された、ISO/TC21/SC6(国際標準化機構/消防器具/泡・粉末の消火剤及び泡・粉末の消火剤を使用する固定式消火設備分科会)とISO/TC21/SC6/WG2(同分科会粉末消火剤作業部会)の国際会議会議について。

SC6では、車両搭載型の泡・粉末消火剤を使用する消火設備をSC6で扱うため、分科会のタイトルからFIXED(固定式)の単語を外す方針を決定しました。

WG2では、ISO/DIS 7202(国際規格原案 粉末消火薬剤)について議論されました。

ISO/TC21/SC3(火災警報設備)シカゴ会議報告

2011年9月に開催されたISO/TC21/SC3の国際会議について。

ISO 7240-5(火災感知及び警報システム―スポット型熱感知器)改訂版が承認され、FDIS(最終国際規格案)投票のためISO中央事務局へ送ることで合意したほか、ISO 7240-8(電気化学セルと熱センサーを組み合わせた一酸化炭素火災感知器)とISO 7240-20(吸引式煙感知器)改訂のためのNWIP(新規作業項目提案)を提起するようSC3事務局に要請することが決議されました。

ISO 7240-6(電気化学的電池を用いた一酸化炭素火災感知器)改訂版のDIS投票は全P(積極的参加)メンバーの賛成を得たことからFDIS投票を省略して発行したことが報告されました。

随想 消防防災に想う(第33回)~ISO/TC21について(その8)~

ISO/TC21/SC3(火災警報設備)での議論について。魚を焼く際に出る煙など、非火災を感知して作動することと早期に火災を感知することとの妥協点を検討することや、実際の火災の状況を踏まえて熱式から煙やガスに重点を置くことを念頭に議論したことなどが紹介されています。

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