2012年1月10日

スマートフォンからの緊急通報位置通知、GPS対応状況

総務省消防庁が、スマートフォンから119番などに緊急通報した場合のGPS測位について、2011年(平成23年)11月1日時点の対応状況を取りまとめています。

携帯電話からの緊急通報時の位置情報通知機能は2007年(平成19年)4月に導入され、GPSを搭載した従来型の携帯電話(フィーチャーフォン)ではGPS測位による位置情報を通知することが可能となりました。しかし、スマートフォンでは緊急通報時にGPS測位を利用できない機種が多く、数百m~10km程度の精度となる基地局の位置情報(セルベース測位)が通知される状況となっています。

総務省消防庁と警察庁、海上保安庁が携帯電話事業者に働きかけ、NTTドコモとau(KDDI、沖縄セルラー)については2011年秋以降に販売を開始したモデルの多くでGPS測位の位置情報を通知することができるようになりました。ソフトバンクモバイルも対応機能の開発を進め、最短で2012年(平成24年)春から販売のモデルで対応するとしています。イー・モバイルは従来型、スマートフォンとも全機種未対応で、改修方法を社内で検討中とのことです。なお、ウィルコムについてはPHSのため位置情報通知機能自体が提供されていません。

(個人的にはタイミングを逃してしまってスルーしていたネタだったのですが、「110番の日」で突然報道されて、しかも内容が間違っていたので取り上げました。NTTドコモの70xiシリーズ/STYLEシリーズのようにフィーチャーフォンでもGPSを搭載していない機種が多く販売されているので、スマートフォンの問題であるかのような報道には違和感があります)

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