厚生労働省は、在宅酸素療法を受けている患者が酸素吸入時や酸素濃縮装置の使用中に喫煙するなどして火災となり死傷する事故について注意を呼びかけています。
2012年(平成24年)1月25日発行の「医薬品・医療機器等安全性情報」では、酸素吸入時や酸素濃縮装置などの使用中にたばこなどの火気を近づけるとチューブや衣服などに引火して火災となるおそれがあるとして酸素濃縮装置などの機器やカニューラなどから2m以内に火気を近づけないよう求めています。酸素濃縮装置の電源を入れたままカニューラを放置していたために火災となった例もあり、装置を使用しない場合は必ず機器の電源を切ることも重要です。
日本産業・医療ガス協会によると、2003年(平成15年)10月から2011年(平成23年)10月までの間に36人が死亡、1人が重症となっていて、半数近い17人は喫煙やたばこの火の不始末が原因でした。また、暖房器具や台所、仏壇など火を扱う器具や場所が火元となる例もあります。
関連リンク
- 医薬品・医療機器等安全性情報 No.287 [PDF](医薬品医療機器情報提供ホームページ)
- 在宅酸素療法における火気の取扱いについて(平成22年1月15日報道発表資料)(厚生労働省)
- PMDA医療安全情報 No.4 在宅酸素療法時の喫煙などの火気取扱いの注意について [PDF](医薬品医療機器情報提供ホームページ)
- 在宅酸素療法における火気取扱いの注意(日本産業・医療ガス協会)
- 携帯用酸素ボンベの取扱いの注意(日本産業・医療ガス協会)
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