2009年10月14日

フクダ電子、NTTドコモなどとAED遠隔監視システム販売

フクダ電子(東京都文京区)とNTTドコモ、日本ソフト販売(東京都中央区)の3社が、AED(自動体外式除細動器)の遠隔監視システム「AEDガーディアン™」の提供を共同して行っていくことで合意したと発表しました。

「AEDガーディアン」は、AEDの状態を赤外線信号として受信する機器と通信ユニットを収納ボックス内に設置することで、目視確認によらず24時間の遠隔で自動監視をすることが可能なサービスです。システムは3社が共同で開発を行ったもので、サービスはフクダ電子が販売します。NTTドコモが通信ユニットを供給し、サービスの運営と保守はフクダ電子と日本ソフト販売が行うとのことです。

フクダ電子が扱っているフィリップス製のAEDに対応しており、バッテリー残量や故障の検出、使用などのためにAEDを持ち出したことを通報できるほか、除細動パッドの有効期限を知らせたり、毎日のセルフテスト結果を管理する日次点検管理機能なども備えています。NTTドコモの携帯電話網を利用することから、大掛かりな配線工事などが不要で、AEDの設置と同時に監視を始めることが可能となります。

3社では、2010年(平成22年)1月から販売を開始する予定としています。

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フィリップス製AEDに部品不具合で使用不能の恐れ

フィリップスエレクトロニクスジャパン(東京都港区)は、同社が輸入、販売したAED(自動体外式除細動器)「ハートスタートFR2+」について、部品の不具合から使用不能となる恐れがあるとして無償交換を実施すると発表しました。

発表によると、製造元のフィリップスメディカルシステムズ(アメリカ)の解析の結果、通常より故障率の高いメモリ素子が使われている可能性があることがわかりました。故障が発生した場合、毎日自動的に実施されるセルフテストで検出され、ステータス・インジケータにエラー表示(赤い×印)が表示されるため、機器点検時に故障の有無を確認できるほか、現在まで緊急使用時に故障が発生したとの報告はないとのことです。

対象となるのは2007年(平成19年)6月から2008年(平成20年)8月の間に出荷された3,018台です。同社では納入先をすべて把握していることから、連絡の上で交換を実施するとしています。

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2009年10月1日

埼玉県ドクターヘリ、初の供用中高速道訓練実施へ

埼玉県ドクターヘリ運航調整委員会は、2009年(平成21年)10月7日に、全国で初となる供用中の高速道路本線上でのドクターヘリ離着陸訓練を実施すると発表しました。

首都圏中央連絡自動車(圏央道)内回りの坂戸インターチェンジ付近で、交通事故により複数の負傷者が発生したとの想定で行われます。訓練中は内回り、外回りとも本線を通行止めにして、インターチェンジの流出路と流入路を迂回路とするほか、ドクターヘリの離着陸時には迂回する車両も停車させます。

運航調整委員会では、2009年4月に「高速道路におけるドクターヘリ運用マニュアル」を策定しており、訓練で関係機関の連携を確認するほか、活動体制の検証を行うとしています。

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