総務省消防庁と林野庁が設置した「広域的な林野火災の発生時における消防活動体制のあり方検討会」の報告書が取りまとめられました。
林野火災発生時の情報収集と伝達、共有に焦点を合わせ、関係機関の連携や住民に対する情報提供、災害広報についてついて検討を進めてきたものです。2002年度(平成14年度)の「林野火災対策に係る調査研究」による予防対策全般と空中消火活動についての検討と、2004年度(平成16年度)の「林野火災の有効な低減方策検討会」による火災気象通報に関連した予防対策について検討に引き続くもので、今後の林野火災に関するリスクマネジメント手法についての検討にも繋がるものとなっています。
報告書では、地上から火災の全容を把握することが難しい林野火災の特性を念頭に、発災後早い段階でヘリコプターの応援を求めることが有効とし、特に、発災都道府県の消防防災ヘリコプターについては、直ちに出動要請を行えるような基準を決めておくことが望ましいとしています。また、UAV(無人航空機)やGIS(地理情報システム)の活用など、情報収集や関係機関で情報を共有する手法についても検討しているほか、林野庁と森林総合研究所が共同で開発した「林野火災発見・通報サポートシステム」など、林野火災の早期発見や予防対策に有効な手段も紹介されています。
関連リンク
- 報道資料:「広域的な林野火災の発生時における消防活動体制のあり方検討会」報告書の公表 [PDF](総務省消防庁)
- 「広域的な林野火災の発生時における消防活動体制のあり方検討会」報告書【概要】 [PDF]
- 広域的な林野火災の発生時における消防活動体制のあり方検討報告書 [PDF]
- 序章 [PDF]
- 検討の目的
- 検討の意義
- 検討事項
- 検討体制
- 第1章 都道府県(地域防災計画)における林野火災対策 [PDF]
- 応急対策に関わる記載事項
- 関係機関の連携に関わる記載事項
- 第2章 国内における林野火災事例調査 [PDF]
- 調査概要
- 調査結果
- 調査結果のまとめと課題
- 第3章 海外における林野火災事例調査
- 第4章 林野火災発生時における消防活動体制のあり方 [PDF]
- 初動時における情報収集・連絡
- 応援要請
- 現地指揮本部の設置・情報連絡体制
- 災害対策本部の設置・情報連絡体制
- 空中消火時の情報連絡体制
- 住民等の避難対策
- 一般住民に対する広報
- 関係機関との連携のあり方
- 第5章 無人航空機(UAV)の活用 [PDF]
- UAVの概要
- UAVの活用に関する実証実験
- UAVの有効性と活用方策
- 第6章 林野火災発見・通報サポートシステム
- 林野火災延焼危険度(植生乾燥度)画像作成システムの開発 [PDF]
- 林野火災早期発見システムの開発 [PDF]
- 林野火災地点情報システムの開発 [PDF]
- システム利用マニュアル [PDF]
- 第7章 GISによる情報共有 [PDF]
- 防災GISの概要
- 防災GISによる林野火災防ぎょ図作成・情報共有
- 第8章 まとめと今後の課題 [PDF]
- 検討結果のまとめ
- 今後の課題
- 参考資料
- 序章 [PDF]
- 林野火災対策に係る調査研究報告書 [PDF](総務省消防庁)
- 林野火災の発生の抑制と拡大防止に向けて(林野庁)
- 林野火災対策に係る調査研究報告書(要約版) [PDF]
- 報道資料:林野火災の有効な低減方策検討会報告書の概要(総務省消防庁)
- 平成15年消防災第206号 林野火災の予防及び消火活動について(通知)(総務省消防庁)
- 岐阜県外部公開型森林GISふぉれナビ(岐阜県)
- 林野火災発見・通報サポートシステム(森林総合研究所)
- Google Earth(Google)
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