2007年11月2日

カリフォルニア州山火事で活躍する意外な人、モノ

大きな被害を出したアメリカ・カリフォルニア州の山火事で、意外な人々やサービスが活躍していました。

オレンジ色の防火衣に身を包み活動しているのは、薬物使用や飲酒運転など、比較的軽い罪で服役している囚人たちです。屋外活動を許可された受刑者は、4週間の特別訓練を経て、樹木伐採や清掃活動などのほか、自然災害にも派遣されます。

国境を越えて奮闘するメキシコの消防隊は、消防士を意味するスペイン語の「bomberos(ボンベロス)」と呼ばれ、称賛されています。彼らの給料はアメリカの消防隊員の初任給の1/3。貧困地域を中心に防火設備や火災保険が一般的ではない上、家屋が全財産という人も多いメキシコでは、それらが普及しているアメリカ以上に家屋への延焼阻止を重視する必要があります。彼らは、より厳しい条件の中で活動を続けました。

意外なサービスは「Reverse 911(リバース911)」。日本の110番と119番に相当する911番から、自動発信で避難を呼びかけるシステムが大きな効果を発揮しました。2003年(平成15年)に発生した山火事の際のおよそ10倍に当たる50万人を避難させ、焼死者も3人にとどめるなどの成果を挙げました。

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