2008年1月4日

米国では白人のほうが鎮痛目的の麻薬処方が多い

アメリカでは、腎結石のような激痛を伴う疾患でも、黒人やヒスパニックなどのマイノリティは白人のようにはオキシコドンやモルヒネのような麻薬の処方を受けることができないとする研究結果が2008年(平成20年)1月2日付のJAMA(米国医師会誌)に掲載されました。

1993年(平成5年)から2005年(平成17年)の13年間に痛みを訴えて医療機関の救急部門を訪れた患者を対象に行われた調査で、鎮痛目的でのオピオイド処方について規定を設けている医療機関は、1993年の23%から2005年には37%に増えました。しかし、人種間でのオピオイド処方率の違いは縮まらなかったとのことです。

医師に、マイノリティは薬物乱用の可能性が高いという偏見があると指摘する声もあります。また、より厳格な規定に従って処方することで、人種間の格差を除くことができる可能性があるかもしれません。

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