日本の火山 Vol.15 磐梯山(福島県)
猪苗代湖の北に位置する標高1,819mの活火山です。1888年(明治21年)の噴火は近代日本で最初の大規模自然災害と言われ、観測体制のなかった当時、1週間ほど前から続いた振動や遠雷のような音が噴火の前兆と認識されず、477人が犠牲となりました。
特集 災害の備え、何をしていますか
公助・共助の事例として東京・港区と区内にある超高層マンション「芝浦アイランド」の対策と、自助の例として危機管理アドバイザー国崎信江さんの自宅の備蓄が紹介されています。
港区では、区内の学校や施設など約100か所に防災備蓄倉庫を設置し、想定される避難者の2日分の食糧を備蓄しています。飲料水は学校や区の施設のほか、民間ビルとの協定、プールの水を濾水機で処理するなどして1日3Lを基準に確保しています。また、共助を促進するため「地域防災協議会」への支援を行っています。
芝浦アイランドでは、全5棟で構成している自治会で全体の防災計画書を作成、2棟ある分譲棟の管理組合でもそれぞれ防災計画書を作成して備蓄や住民への情報発信を行っています。
Active Human List 3 俳優・歌手 杉良太郎さん
1995年(平成7年)に起きた阪神・淡路大震災の経験から、災害時のボランティア活動について「見返りを求めたらダメなんです」「“いつの間にか来て、いつの間にいなくなっていた”そんな風にできたら、一番いいと思うんです」と語っています。
Disaster Management News――防災の動き
平成22年度総合防災訓練
2010年(平成22年)9月1日の総合防災訓練では、初めて東海地震と東南海・南海地震が連動した三連動地震を想定した政府本部有運営訓練が行われました。
平成22年防災功労者を表彰
内閣総理大臣表彰は室﨑益輝氏(神戸大学名誉教授・関西学院大学教授)ほか個人4名と14団体が受賞、防災担当大臣表彰は8名11団体が受賞しました。
「防災フェア2010」開催
2010年9月3日~5日に東京タワー(東京・港区)で開催された「防災フェア2010」の模様が掲載されています。
「防災フェスタ2010 in 久屋大通」開催
2010年9月4日に名古屋市セントラルパークで開催された「防災フェスタ2010 in 久屋大通」の模様が掲載されています。
平成22年度子ども霞が関見学デー プログラム 「~中井洽防災担当大臣とお話しよう~」
「子ども霞が関見学デー」の一環として、小中学生が防災担当大臣室を訪問しました。
防災体験学習施設「そなエリア東京」
東京・江東区の東京臨海広域防災公園内にオープンした「そなエリア東京」について。「72時間、どう生き残るか?」をテーマに、実物大のジオラマで体験しながら、災害時の行動を学ぶことができる施設となっています。
防災リーダーと地域の輪 第3回
ラジオ番組作りを通じて、防災を学び、地域との交流を深める
紀の川市立荒川中学校(和歌山県)の「あらかわ防災ステーション」について。今西武客員教授(和歌山大学防災研究教育センター)の提案で、校内放送を活用した啓発活動として2008年(平成20年)にスタート、2年目の活動が終わった時点のアンケートでは、かかわった生徒の75%が「防災知識が高まった」と回答するなど、効果が表れています。
過去の災害に学ぶ 30
1960年5月24日チリ地震津波 その3 構造物主体の対策とその後
1960年(昭和35年)のチリ地震による津波以降、防潮堤などの施設による津波対策が主流となり、1968年(昭和43年)の十勝沖地震で発生した津波は構造物によって浸水をほぼ阻止しました。昭和50年代以降、東海地震への注意などから構造物主体の対策を見直す動きが始まり、1993年(平成5年)の北海道南西沖地震により奥尻町で大きな被害が出たことから、まちづくりや防災対策を組み合わせて対処する方針が示されました。
間違いだらけの防災対策
第4回 「健常者は潜在的災害弱者」
被災時にコンタクトレンズや眼鏡を紛失してしまう、負傷するといった形で容易に災害時要援護者の立場になってしまいます。守ってもらう側という意識の市民が、自分と子供しかいない状況で守る側にならざるを得なくなったり、守る側の防災関係者も、勤務していない時間のほうがはるかに長く、守ってもらう側になる可能性が高いことも指摘し、個人の多面性や時刻、季節、場所といった要因による状況の違いに備える必要があるとしています。
防災Q&A 高齢者自身はどのような備えをすればよいですか
できるだけ室内のものを少なくし、特に寝室や居間、台所などは安全な空間にすることや、食事制限や飲み込む力の低下を考えて自分が食べることのできる非常食の用意を勧めています。また、入れ歯ケースや補聴器、杖など日常的に使うものや常備薬も予備を用意しておく必要があります。
シリーズ 一日前プロジェクト 第14回
災害への備えとして思い浮かべるものの中には、避難所で支給されるものもあり、タオルや歯ブラシのような日常生活では当たり前にあるちょっとしたものがないことで不自由を感じることがあります。
記者の眼 過酷で長い災害の痛み
神戸市中央区で被災した神戸新聞社の磯辺康子さんの体験と、15年を経た現在の防災意識の低さの指摘など。
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