2008年11月6日

消防の動き 平成20年11月 No.452

消防の動き 平成20年11月 No.452 [PDF]

巻頭言:「きょうかん」を合言葉に災害から京都を守る(京都市長・門川大作)[PDF]

京都のまちの様子や祇園祭などに代表される、自治の伝統に根ざす「地域力」が、自主防災組織の活動や「京都学生消防サポーター」、文化財防火などに役立っているとする内容。

「きょうかん」は、市民とし、その成果に動することを意味しています。

特報1:消防法の一部改正に伴う、消防法施行令及び消防法施行規則等の改正について [PDF]

2007年(平成19年)6月に公布された改正消防法に関連する規定整備などを盛り込んだ施行令、施行規則などの改正が行われました。

今回の改正では、自衛消防組織を置かなければならない防火対象物について定められたほか、自衛消防組織の設置義務がある建築物などについて、防災管理のための防災計画策定や防災管理者の設置、防災管理点検の実施義務が課せられることとなりました。

改正法と施行令等の施行期日は、2009年(平成21年)6月1日となっています。

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特報2:危険物流出等の事故調査マニュアルの概要について [PDF]

2008年(平成20年)8月の消防法改正で、危険物施設における流出などの事故についても原因調査を行うことができるようになったことを踏まえ、「危険物流出等の事故調査マニュアル」が作成されました。

マニュアルでは、事故を「基本的事項について事故調査を行う事故」「詳細調査を行うことが望ましい事故」「消防庁長官調査を行うことが望ましい事故」に区分し、それぞれについて該当する事故の定義や調査の方法などについて解説しています。

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特報3:平成19年(1月~12月)における火災の状況(確定値) [PDF]

2007年(平成19年)1年間の火災の状況が取りまとめられました。

総出火件数は5万4,582件で、前年同期から1,306件(2.5%)の増加となりました。火災種別では建物火災が3万1,248件(57.2%)で最も多くなっています。

火災による死者は62人(3.0%)減の2,005人、負傷者はほぼ横ばいの8,490人でした。死者のうち、住宅火災によるもの(放火自殺者を除く)は1,148人で、前年からは39人(3.3%)減となっていますが、2003年(平成15年)から5年連続で1,000人を超える事態となっています。また、住宅火災ではほかの建物火災よりも死者が多くなる傾向や、死者の6割近くを高齢者が占める状況が認められます。

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特報4:平成19年救急・救助の概要(速報) [PDF]

2007年(平成19年)1年間の救急と救助の状況(速報値)が取りまとめられました。

救急出場件数は3万3,672件、搬送人員は488万6,483人で前年からほぼ横ばいとなっています。交通事故による搬送人員が引き続き減少している一方、急病は3年連続で290万人を超えています。現場到着までの所要時間は全国平均で6.9分(0.3分増)、医療機関収容までには同33.2分(1.2分増)となり、遅延する傾向にあります。救急隊数は4,896隊で、そのうち救急救命士運用隊は88.2%に上ります。CPA症例の39.2%でバイスタンダーによるCPRなどの応急手当が行われていました。

救助出場件数は8万311件、活動件数が5万1,954件となりました。交通事故が出場件数(37.7%)、活動件数(33.2%)ともに第1位となっています。

また、消防防災ヘリコプターによる救急出場件数は3,168件となり、件数、全出場件数に占める割合(49.9%)ともに過去最高となりました。

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Report

平成20年(1月~6月)における火災の概要(概数) [PDF]

2008年(平成20年)1月から6月までの総出火件数は2万8,951件、火災による死者は1,226人でした。

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平成20年秋季全国火災予防運動の実施 [PDF]

住宅防火対策の推進と放火火災・連続放火火災防止対策の推進、特定防火対象物等における防火安全対策の徹底の3項目を重点目標に、秋の全国火災予防運動が実施されます。

「火のしまつ君がしなくて誰がする」

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消防団員確保の更なる推進 [PDF]

消防団員数が89万人を割り(平成20年4月・速報値)、地域防災力の低下が懸念されます。

対前年の減少人数が年々小さくなっていることから、消防団員確保のための取組に一定の成果が出ていると考えられますが、団員数を増加に転じるため、よりいっそうの取組が必要です。

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TOPICS

「救急の日2008」の開催 [PDF]

サンシャインシティ(東京都豊島区)で開催された「救急の日2008」の模様。

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平成20年度救急功労者表彰式の開催 [PDF]

主な受賞者として、長崎県対馬の病院長として救急医療に尽力した吉田茂幸氏(吉田内科医院院長)とAEDの普及に多大な影響を与えたNPO法人・愛知万博記念災害・救急医療研究会、救急隊員やバイスタンダーの指導などで貢献した加藤義則氏(国士舘大学スポーツ医科学科講師・東京救急協会事務局長)が紹介されています。

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「北海道洞爺湖サミット消防特別警戒」に係る消防庁長官表彰等について [PDF]

6部隊が消防庁長官表彰、41団体が褒状を授与されました。

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緊急消防援助隊情報

「大規模地震における緊急消防援助隊の迅速出動に関する実施要綱」の策定 [PDF]

大地震の際に、事前に行われた措置要求等の準備行為に基づいて緊急消防援助隊を出場させる「迅速出動」の実施要綱が策定されました。

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消防通信~北から南から

茨城県 茨城西南地方広域市町村圏事務組合消防本部「都市と自然・歴史の融合」 [PDF]
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消防通信~望楼 [PDF]

埼玉県 越谷市消防本部「日本最大級のショッピングセンターで合同消防演習」

越谷市にオープンしたショッピングセンターで、埼玉県防災航空隊と合同で消防演習を実施しました。

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福井県 鯖江・丹生消防組合女性消防団「女性消防団員が住宅用火災警報器をPR」

カラーガード隊「シューティングスター」が住宅用火災警報器設置推進の広報活動を行いました。

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兵庫県 三田市消防本部「ご注意、ストーブの誤給油」

火災実験の映像などを収録した予防広報用DVDを作成しました。ガソリンを給油しても最初は正常燃焼に見える、出火後は急激に炎が上がって初期消火が難しいなどの実験結果が盛り込まれています。

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高知県 土佐市消防本部「救急フェア2008を開催」

救急業務の普及啓発のためイベントを開催しました。

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消防大学校だより [PDF]

平成21年度消防大学校教育計画について

救急科の訓練内容について大幅に見直し、業務全般の能力向上に主眼を置いた内容とします。また、気管挿管や薬剤投与の追加講習の資格取得研修は平成20年度で終了となり、カリキュラムの見直しと合わせて教育日数を34日に短縮します。

そのほか、警防科と救助科の定員を増員し、防災実務管理コースを危機管理実務コースとして総合的な危機管理をテーマとした内容とします。

消防大学校成績優秀者

幹部科(第11期)の成績優秀者が掲載されています。

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広報資料(12月分)

雪害に対する備え [PDF]

雪害は、過去10年間で風水害に次ぐ434人もの犠牲者を出している自然災害です。雪下ろしの際には命綱や滑り止めを使う、側溝や防火水槽など、転落危険箇所の表示をわかりやすくするなどの注意が必要です。

地震発生時の出火防止 [PDF]

大きな揺れではまず自分の身を守り、揺れが収まってから火の始末をする、初期消火の際は近所に助けを求める、避難する際はブレーカーを切って電気火災を防ぐなど注意事項のほか、ガス漏れ予防や石油ストーブについて掲載されています。

消防自動車等の緊急走行に対するご理解とご協力を! [PDF]

消防車や救急車などの緊急自動車の円滑な走行のために、進路を譲り妨げない、狭い道路などの停車時の配慮などを呼びかける内容です。

INFORMATION [PDF]

第12回消防防災研究講演会-地震等災害情報の収集・伝達・活用-

消防大学校消防研究センターにて標記講演会が開催されます。

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消防庁人事
9月の主な通知

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