2012年1月30日

『ぼうさい』平成23年 冬号

日本の火山 Vol.20 岩木山(青森県)

津軽平野の南西部に位置する岩木山は、1800年代まで10回程度の噴火記録があります。毎年旧暦の8月1日に行われる「お山参詣」は、国の重要無形民俗文化財に指定されています。

特集 防災教育の試み

学校や地域における防災教育

2011年度(平成23年度)の「防災教育チャレンジプラン」実践団体の事例が紹介されています。

コラム 「2011年度防災教育交流フォーラム」基調講演 東日本大震災に学ぶ減災のための防災教育

2011年10月に開催された「防災教育交流フォーラム」で行われた、福和伸夫名古屋大学大学院教授(建築耐震工学、地震工学、地域防災)の基調講演の概要が掲載されています。

企業における防災教育

富士通総研の伊藤毅BCM事業部長による、企業防災や防災教育の考え方。

防災やリスク管理、事業継続を平常時と寸断して考えてはいけないと指摘し、非常時には対応のために使える時間が非常に短くなるため、何に時間がかかっているか解析し、いかに時間を短縮するかが重要としています。また、家族の安否を確認できないことが帰宅困難者の背景にあるといったように、問題の背景を掘り下げて考えなければ解決できないことや、担当者の退職や異動があっても防災教育を継承していけるようにする必要にも触れています。

防災の動き

防災対策推進検討会議を設置

中央防災会議の専門調査会として「防災対策推進検討会議」が設置されました。検討会議では、2012年(平成24年)春ごろをめどに中間報告を、夏に最終報告を取りまとめる方針です。

首都直下地震帰宅困難者等対策協議会の開催

「首都直下地震帰宅困難者等対策協議会」の第2回会合が行われ、帰宅困難者の発生を予防するため、事業所に3日分の物資を備蓄するよう求めるなどの内容を盛り込んだ基本方針が取りまとめられました。

日中韓防災担当閣僚級会合の開催

中国の北京で開催された日中韓防災担当閣僚級会合の模様が掲載されています。

国際会議「東日本大震災に関する専門家会合 ~巨大津波災害の教訓に学ぶ~」

内閣府と国際協力機構(JICA)などの主催で、アジア、太平洋諸国の防災担当者や国際機関、NGOなどを招いて専門家会合を開催しました。

大雪に対する防災力向上方策検討会提言 ─豪雪地域の防災力向上に向けて― 中間とりまとめの公表について

内閣府、国土交通省の「大雪に対する防災力向上方策検討会」が緊急提言を取りまとめました。

津波防災の日シンポジウム

「津波防災の日」に定められた11月5日に開催されたシンポジウムの模様が掲載されています。

防災Q&A 被災者の方に、臨床心理の専門知識がない私ができることはなんですか?

被災地や被災者のことを忘れず、気に掛けることや、悲しみや寂しさを表に出せるよう受け止めることが大切としています。

シリーズ 一日前プロジェクト 第20回 災害は地震だけじゃない ~水害への備えも必要なボランティア~

2008年に発生した「平成20年8月末豪雨」の経験が掲載されています。

Active Human list 8 東北楽天ゴールデンイーグルス 嶋基宏さん

楽天イーグルスの選手会長を務める嶋基宏捕手。2011年4月のチャリティーマッチで行ったスピーチや、被災地を訪問したときの思いなど。

災害報告

国内災害 平成23年の災害を振り返る

2010年(平成22年)12月下旬からの大雪や新燃岳噴火、東日本大震災、平成23年新潟・福島豪雨、台風12号、15号による被害の概要がまとめられています。

防災リーダーと地域の輪 第9回 高校生による災害被害からの復旧・復興支援活動

2009年(平成21年)8月の豪雨で大きな被害を受けた兵庫県佐用町の兵庫県立佐用高等学校による取り組みについて。2010年に行った草花を植えたプランターの配布は、防災教育チャレンジプラン防災教育特別賞とぼうさい甲子園優秀賞を受賞しました。2011年は家政科の生徒を中心に、東日本大震災被災地の子供たちのため手作りの「通園セット」を送るプロジェクトを行いました。

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