2013年8月1日

『消防の動き』平成25年8月号

巻頭言 大規模・多様化する災害への消防の対応
~第26次消防審議会の答申について~

消防審議会会長の吉井博明氏による、2013年(平成25年)6月に出された消防審議会答申の概要の紹介。

答申では、緊急消防援助隊のあり方のほか、消防広域化に代わる次善の策としての消防指令業務や予防、救急業務などを個別に共同化することや、豪雪、火山降灰への対応など従来消防の業務とされてこなかった業務への関わりについて提言しています。

特報1 東日本大震災をはじめとした大規模・多様化する災害等への消防の広域的な対応のあり方に関する答申

2013年6月に取りまとめられた第26次消防審議会答申「東日本大震災をはじめとした大規模・多様化する災害等への消防の広域的な対応のあり方に関する答申」について掲載されています。

Report

平成24年1月〜12月中の製品火災に関する調査結果

2012年(平成24年)中に発生した製品火災の調査結果について。

製品の不具合により発生したと判断される火災は199件(製品火災全体の約22%)でした。また、発火源該当件数が2件以上あった製品は15品あり、このうち5品は複数年にわたって発火源該当件数が2件以上となっていました。

TOPICS

「平成25年度危険物安全週間」推進行事の実施結果

危険物安全週間推進行事として行われた「危険物安全大会」と「危険物施設安全推進講演会」について掲載されています。

「高齢職員の能力・経験の活用等に関する検討会」の開催

公的年金の支給開始年齢引き上げへの対応が求められていることなどから、再任用職員(高齢職員)の能力や経験を活用するために必要な条件などを議論する検討会を開催し、2013年度中に報告書を取りまとめる予定です。

平成25年度消防庁所管補助金等の交付決定

2013年5月29日付けで決定された「消防防災施設整備費補助金及び緊急消防援助隊設備整備費補助金」と「防災情報通信設備整備事業交付金」について、交付決定額と対象施設などの概要が掲載されています。

全国瞬時警報システム(Jアラート)の全国一斉情報伝達訓練の実施について

2013年9月11日にJアラートの全国一斉情報伝達訓練を実施します。

安全功労者・消防功労者表彰式

平成25年安全功労者内閣総理大臣表彰式と平成25年度安全功労者・消防功労者総務大臣表彰式の模様が掲載されています。

緊急消防援助隊情報

緊急消防援助隊車両(重機及び重機搬送車)の配備について

消防組織法第50条の無償使用制度により、全国の19消防本部に油圧ショベルと搬送用トラックを配備しました。油圧ショベルはアタッチメントを交換することで重量物の把持や金属の切断、コンクリートの破砕などが可能となっているほか、固定式管鎗や遠隔操作機能も備えています。

先進事例紹介

消防の広域化 消防の広域化により政令都市並みの消防本部誕生 埼玉県 埼玉西部消防局

2013年4月1日に発足した、所沢市と飯能市、狭山市、入間市、日高市で構成する埼玉西部消防局について。

バイスタンダーのこころのケア 〜勇気ある行動に対して〜 岡山県 岡山市消防局

機材も知識もない中で心肺蘇生法(CPR)を行うバイスタンダーの心的ストレスをケアするための、「バイスタンダーフォローアップ」の取組について。

救急現場でバイスタンダーに連絡先が記載されたカードを渡し、消防局で相談を受け付けるもので、必要に応じて岡山赤十字病院がフォローアップする仕組みとなっています。救急隊員がバイスタンダーや関係者の心情により気を配るようになることや、救急活動に対する苦情が減るなどの副次的な効果もある一方で、活動に時間を取られるなどの理由で連絡カードの配布率が48%にとどまっているといった課題もあります。

消防通信 ~望楼~

「海辺の大切な命を守るために・・・」 〜水難救助活動時の連携体制に関する取り組み〜 神奈川県 藤沢市消防局

藤沢市消防局では、ライフセービング団体や海上保安庁、警察と情報共有や装備、資機材の活用などを盛り込んだ覚書を締結しました。

流水救助訓練の実施 滋賀県 大津市消防局

在日米海軍統合消防局から講師を招き、大津市消防局と尼崎市消防局(兵庫県)合同でラフティングボートを活用した流水救助訓練を実施しました。

クリントンタウンシップ(滋賀県野洲市:姉妹都市)交流使節団が消防局を視察 滋賀県 湖南広域消防局

野洲市の姉妹都市、米ミシガン州クリントンタウンシップからの交流使節団が湖南広域消防局を視察しました。

「消防庁舎等使用不能時における施設使用に関する協定」締結 愛媛県 八幡浜地区施設事務組合消防本部

八幡浜地区施設事務組合では、消防庁舎代替施設の使用、消防車両への燃料優先供給を目的とした協定を管内の物流事業者と締結しました。

消防大学校だより

救助科(第67期)

2013年4月16日から52日間にわたって行われた救助科の模様が掲載されています。今期からは実火災体験型訓練(ホットトレーニング)が導入され、火災現場のような濃煙熱気を体験し、火災性状などの知識や注水技術を学びました。

救急科(第75期)

2013年5月7日から6月5日まで、42名が参加して行われた救急科について掲載されています。

報道発表・通知等

最近の報道発表について(平成25年6月26日〜7月25日)
総務課
技術政策室
救急企画室
予防課
危険物保安室
特殊災害室
防災課h
最近の通知
広報テーマ
8月
  1. 防災訓練への参加の呼びかけ
  2. 外出先での地震の対処
  3. 危険物施設等における事故防止
9月
  1. 9月9日は救急の日
  2. 住宅防火防災キャンペーン
  3. 事業所に対する消防団活動への理解と協力の呼びかけ

お知らせ

危険物施設等における事故防止について

2012年(平成24年)中の危険物施設における事故件数は573件で、平成に入ってから最も件数の少なかった1994年(平成6年)のおよそ2倍となっています。

総務省消防庁と関係団体などで設ける危険物等事故防止対策情報連絡会では、「危険物事故防止アクションプラン」を策定して事故防止対策の推進を呼びかけています。

外出先での地震への対処

外出中に地震が起きた場合の対処の仕方について、住宅地、オフィス街・繁華街、海岸・川べり、山・丘陵地、自動車の運転中に分けて紹介しています。

9月1日は防災の日 防災訓練に参加しましょう 〜災害に備え、防災知識の向上をめざす〜

国や地方公共団体では、毎年9月1日の「防災の日」や8月30日から9月5日までの「防災週間」を中心とした時期に防災訓練を行います。積極的に参加して、いざというときに対応できる力を身につけましょう。

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