2013年8月21日

海底地震計の陸上中継局に不具合 8月8日の緊急地震速報

気象庁は、2013年(平成25年)8月8日午後4時56分頃の地震で発表された緊急地震速報について、海底地震計からのデータを受信、処理する陸上中継局の複数の不具合が原因とする調査結果を公表しました。

東南海の海底には海底地震計が5か所設置されていて、送られてくる観測データは静岡県御前崎市の陸上中継局で時刻情報の追加と緊急地震速報のためのデータ処理などを行っています。緊急地震速報の震度予想が過大となったのは、データに時刻情報を付与している光受信装置の障害と、障害で時刻情報が不正となったデータを処理装置が破棄せず急激な加速度の変化として処理する不具合が重なったためとのことです。

気象庁では、当面の措置として障害を起こした光受信装置の交換と海底地震計の観測データの緊急地震速報への利用停止を行っていて、データ処理装置の不具合を改修して緊急地震速報への利用が再開できるまで1か月程度かかる見込みとしています。また、海底地震計の観測データを利用再開するまでの間は、東南海の海底地震計周辺を震源とする地震による緊急地震速報の発表が2秒から12秒程度遅れる場合があるとのことです。

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