2011年11月7日

音楽のリズムはCPRの質に悪影響を与える可能性

音楽のリズムに合わせて行う胸骨圧迫(心臓マッサージ)は、回数はガイドラインを満たせるものの深さが不足する傾向があるとする論文が2011年(平成23年)11月2日の『Emergency Medicine Journal』電子版に掲載されました。

2009年(平成21年)にも、音楽を聴きながら行う胸骨圧迫は深さが不足するとした論文が発表されていて、今回の論文でもメトロノームなど音楽以外の音によるフィードバックのほうがCPR(心肺蘇生)の質を高めると結論、胸骨圧迫に適した音楽を探すという興味深いが非生産的な研究はやめるべきだと指摘しました。

一方で、研究を行ったコベントリー大学のMalcom Woollard教授は、英BBCの取材に対して、音楽は必ずしも悪いツールではなく、人々に介入を奨励するには適していたと語り、どんなCPRであっても何もしないよりは良いと付け加えました。

関連リンク

0 件のコメント: