2011年11月6日

『消防の動き』平成23年11月号

巻頭言 消防との関わりあれこれ

2011年(平成23年)7月15日付で消防庁次長に就任した原正行氏による、これまでの消防行政の経験について。1980年(昭和55年)に静岡県で発生したガス爆発事故や1987年(昭和62年)の特別養護老人ホーム火災を受けての対応などを通じて、必要な権限を持つことの重要性や安全のためであっても規制強化が容易ではないことを感じたとしています。

特報1 泡消火設備の基準に関する検討会報告書の概要

普及が見込まれているバイオエタノールを混合したバイオ燃料の屋外タンク貯蔵所に設置する固定泡消火設備について、エタノールと同等とすることが適当などとした報告書が取りまとめられました。

Report

平成23年(1月~3月)における火災の概要(概数)

2011年1月から3月の火災は約1万5,500件で、火災による死者は667人、出火原因は放火(10.0%)、たばこ(9.7%)、放火の疑い(8.1%)、こんろ(7.0%)となっています。

総務省消防庁では、住宅防火対策のため「住宅用火災警報器設置対策基本方針」を策定したほか、放火火災や林野火災の防止に取り組んでいます。

平成22年救急・救助の概要(速報)

救急搬送件数は約546万3千件、搬送人員は約497万9千人で、搬送人員の50.4%が入院加療を必要としない軽傷でした。救助出動件数は交通事故によるものが最も多く、実際に救助活動を行った件数では建物等による事故が最多となりました。

TOPICS

「救急の日2011」の開催

2011年9月9日~10日に開催された「救急の日2011」の模様が掲載されています。

平成23年度救急功労者表彰式の開催

総務大臣表彰を13名・2団体、消防庁長官表彰を9名が受賞しました。

被災地に住宅用火災警報器を寄贈した企業に対する
消防庁長官感謝状の授与式の開催

東日本大震災で被災した宮城県と岩手県、福島県の仮設住宅に設置する住警器を寄贈したメーカー4社に消防庁長官感謝状が授与されました。

「平成23年度救助技術の高度化等検討会」の発足

大規模耐火建物の倒壊、座屈現場での、救助隊だけでなくポンプ隊や救急隊、医療、警察、建設業者などが連携して展開する救助活動について検討を行います。

緊急消防援助隊情報

緊急消防援助隊動態情報システムの更新について

2010年度(平成22年度)から設計・開発を進めている次期緊急消防援助隊動態情報システムについて。タブレット型パソコンと第3世代携帯電話、衛星携帯電話を組み合わせ、操作性や情報処理・通信能力の向上を図るとのことです。

消防通信 ~北から南から~
大阪府 枚方寝屋川消防組合消防本部
「安全で安心して暮らせるまち」の実現を目指して

大阪市東部の枚方市と寝屋川市を管轄し、1本部3消防署15消防出張所、職員662名で組織されている枚方寝屋川消防組合消防本部について。離れた場所にある消防本部庁舎と緊急消防管理センターを統合した新庁舎の建設や、府から移管される高圧ガス保安法、液化石油ガス法、火薬類取締法と危険物許認可事務を消防本部で一括して行うため保安対策課の新設などを進めています。

消防通信 ~望楼~

「防災ワンデー2011」に参加 北海道 釧路市消防本部

2011年9月25日に開催された「防災ワンデー2011」に参加しました。

小学校・高等学校合同防災訓練を実施 東京都 東京消防庁

東京消防庁西新井消防署では、震度6弱の地震を想定して小学校から児童を救助、避難誘導する訓練を実施しました。

「消防ウォークラリー」を開催 長野県 伊那消防組合消防本部

管内の小学生を対象としたウォークラリーを開催し、参加した約80人の児童がバケツリレーや通報訓練、救急蘇生法などを体験しました。

岐阜県警防技術発表会を開催 岐阜県 岐阜県消防長会

岐阜県下の22消防本部が参加して、建物火災や集中豪雨を想定した訓練を実施しました。

消防大学校だより

警防科(第89期)

指揮隊運用やPPV(加圧排煙機で熱気・濃煙を排出する消防戦術)実習、所属に戻ってから講義・研修を行うことを想定した教育指導の演習などを実施しました。

火災調査科(第21期)

火災調査や製造物責任法、訴訟対応の現状と課題を学び、実際に建物で火災を発生させて火災鑑識実習を行いました。

消防大学校成績優秀者

警防科(第89期)と火災調査科(第21期)の成績優秀者が掲載されています。

広報資料(12月分)

消防自動車や救急自動車の緊急通行に対するご理解とご協力を

緊急自動車の安全な通行には一般車両の協力が必要不可欠です。交差点内とその近くでは交差点を避けて左側(一方通行で左側に寄ると通行の妨げになる場合は右側)に寄って一時停止し、それ以外の場所では左側に寄って進路を譲ってください。

セルフスタンドにおける安全な給油について

セルフスタンドでは、静電気を十分に除去することやライター・たばこといった火気を使用しないなどの注意事項を守り、安全に給油しましょう。

雪害に対する備え

除雪作業による事故や体調不良で死傷する事故が多く発生しています。国では雪害対策の検討や啓発などを進めています。

地震発生時の出火防止

大きな揺れに襲われた時はまず身の安全を確保し、揺れが収まったら火の始末をしましょう。万一周りのものに火がついてしまった場合は初期消火と大声で助けを求めることが重要です。電気火災やガス漏れを防ぐためブレーカーを切り元栓を閉めることや、プロパンガスの確実な固定、石油ストーブの近くに燃えやすいものを置かないなど日ごろの備えも大切です。

INFORMATION

第15回消防防災研究講演会
―消防の視点から見た東北地方太平洋沖地震―

消防大学校消防研究センターでは、2012年(平成24年)1月27日に消防防災講演会を開催します。参加申し込みは2011年12月9日から2012年1月6日まで受け付ける予定です。

9月の主な通知
消防庁人事

2011年9月30日付けと10月1日付で発令された人事について掲載されています。

関連リンク

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