2012年2月22日

『検定協会だより』平成24年2月 第374号

巻頭のことば この二年間を振り返りまして 横浜市消防局長 鈴木洋

消防局長に就任してからの2年間を振り返り、職員のチームや組織に対する想いが希薄になっていることや、伝統的に上司から部下への一方通行になりがちで一般と比べて閉鎖的な傾向があることが「チーム力」の低下につながっているのではないかと指摘したうえで、消防という職業に誇りを持つことや地域を愛すること、職員を育てチーム力を深めることの必要性を訴えています。

東京消防庁管内における政令対象物の火災状況(その1)

消防法施行令別表第一に掲げられている防火対象物で2010年(平成22年)中に発生した火災について。

すべての火災の47.4%にあたる2,413件の火災が政令対象物で発生し、焼損床面積は12,151m2(同47.2%)、火災による死者(自損を除く)44人(同49.4%)で、いずれも半数近くを占めています。火災原因は放火(疑い含む)、たばこ、ガステーブル等が多く、発火源は電気設備・機器や裸火、ガス設備・機器が上位を占めています。

防火管理義務対象物で起きた火災の初期消火成功率は、火元事業所で防火管理者を選任し届け出ていたものが68.3%だったのに対して、火元事業所で未選任の場合は57.9%、建物全体で未選任の場合が57.1%と10ポイント以上低くなっています。

第6回アジア防火検査協議会(AFIC)総会について

2011年(平成23年)11月に台湾で開催されたアジア防火検査協議会(AFIC)総会の概要が掲載されています。

屈折はしご自動車の鑑定細則の一部改正について

試験方法の明確化や品質管理についての規定整備、先に改正された水槽付消防車や化学消防車の鑑定細則との統一などを図るための改正が行われ、2011年12月1日に施行されました。

第3回上海国際防災&セキュリティ博覧会及び上海環球金融中心の見学について

2011年10月に中国・上海で開催された「上海国際防災&セキュリティ博覧会」の模様と、上海環球金融中心の消防用設備などについて。

一般公開のお知らせ

日本消防検定協会では、2012年(平成24年)4月20日に本所(東京都調布市)を一般公開します。同じ敷地にある消防大学校消防研究センターと消防科学総合センターでも同時に一般公開を行います。

随想 消防防災に想う(第35回)~ISO/TC21について(その10)~

ISO/TC21/SC5(国際標準化機構/消防器具専門委員会/水を使用する固定消火設備分科会)での、閉鎖型スプリンクラーヘッドやデリュージュ弁(日本の一斉開放弁に近いもの)を巡る議論などについて。

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