2012年7月23日

東日本大震災被災地の化学物質測定結果公表 環境省

環境省は、東日本大震災で被災した青森県、岩手県、宮城県、福島県の4県の沿岸域で行った化学物質環境実態調査の結果を取りまとめ公表しました。

調査は、2012年(平成24年)1月から4月にかけて行われました。大気と水質、底質(水底の表層部分)、生物(今回の調査では魚類)について、残留性汚染物質(POPs)と、化学物質排出把握管理促進法によるPRTR届出対象物質のうち被災地で取扱量が多いものなどの濃度を調べました。

2008年(平成20年)から2010年(平成22年)にかけて行われた調査との比較では、21地点で31物質を調べた水質環境試料はトリブチルスズ化合物が2地点、エンドリンとペンタクロロベンゼン、トリフェニルスズ化合物が各1地点で以前の調査による濃度範囲を上回っていました。生物環境資料では、29物質を11地点で調べ、アルドリンとトリフェニルスズ化合物が各1地点で過去の調査結果を上回りました。

環境省では、濃度が以前の調査結果を上回った地点の周辺に調査地点を追加するほか、対象物質や調査地点の見直しを行ったうえで2012年度もモニタリング調査を実施するとのことです。

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