2013年7月24日

気象レーダーの審査基準改正案を公表 総務省

総務省は、気象レーダーの狭帯域化、低電力化への対応や風観測気象レーダー(ウィンドプロファイラレーダー)の基準などを盛り込んだ電波法関係審査基準の改正案を公表し、意見を募集しています。

これまで、9.7GHz帯気象レーダー、5GHz帯気象レーダーとも100MHz幅内に10MHz間隔で9チャネルを割り当てていましたが、局地的豪雨の予測などを目的としたレーダー配置の高密度化や無線LAN普及に伴う5GHz帯の割当周波数縮小、民間気象業者の参入による設置数の増大、高密度化が想定されています。このため、固体素子を用いた周波数オフセットパルス方式に対応した審査基準を導入して、5MHz間隔でチャネルを割り当てることとしました。これにより、9.7GHz帯は100MHz幅に19チャネル、5GHz帯は割当周波数を45MHz幅に縮小したうえで従来同様の9チャネルを割り当てることが可能となります。

1.3GHz帯風観測気象レーダーについては、実験試験局として運用が行われてきた10MHz幅1チャネルから2.4MHz間隔で3チャネルと割当可能なチャネルを増やしたほか、基準を満たしたレーダー同士では同一チャネル使用で24km間隔、隣接チャネル使用では8km間隔で設置可能として、局地的豪雨などの予測に必要となる局所の高精度な風観測を行うことができるようになります。

意見募集は2013年(平成25年)8月26日午後5時(郵送の場合は同日必着)まで受け付けています。

2013/07/25:電子政府の総合窓口のパブリックコメント募集中案件へのリンクを追加しました。

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