2011年10月18日

『防炎ニュース』No.188

巻頭言 地域のつながりが命を守る

地元自治会などでつくる経営委員会が運営し、東日本大震災で避難所となった松岩公民館(宮城県気仙沼市)の事例を紹介し、地域の人のつながりがいざという時に命を守ることにつながるとしています。

鳥取県西部地区の予防行政

鳥取県西部広域消防本部の予防業務について。消防団に関する事務を行っている構成市町村との連携の重要性や住宅防火対策の取り組みのほか、予防専従の職員を配置することが難しく消防法令違反の処理などの体制が十分でない、各消防署の管内状況の違いによる業務負担や経験で得られる知識・技術の差が大きいなどの課題が紹介されています。

快適で安全・安心な居住空間の創造へ 防炎商品への取り組み

インテリア・車両内装などを手掛ける住江織物(大阪市中央区)の防炎製品への取り組みについて。各種施設向けのカーペット製品は全商品が防炎対応で、一般住宅向けの製品も防炎製品の比率を高めています。

防炎製品の有効性に関する検証結果

価格の問題から普及が進まない寝具類の防炎製品について、布団と枕のカバー、シーツだけを防炎製品にした場合の火災予防効果を検証しました。防炎生地の種類によっては無煙燃焼の発生する可能性があるものの、カバーとシーツだけを防炎製品にすることで火災発生の防止が期待できるとのことです。

防炎技術講座(9)~薬剤編~

繊維の発火温度や燃焼性、難燃性といった性質に対応した防炎剤の選択、実際の開発に当たってのバランスなどについて。

日本防炎協会の研修に参加して

「衣料管理士実習」の一環として研修に参加した大妻女子大学家政学部被覆学科の学生のコメントが掲載されています。

協会からのお知らせ

防炎ポスター 作成・配布のお知らせ

陸上選手の福島千里さん(北海道ハイテクAC)を起用した防炎ポスターを作成しました。

予防広報委員会開催される

2011年(平成23年)7月に開催された第13回予防広報委員会の議題などが掲載されています。

防炎製品「寝具類」の性能試験基準改正と「作業服」「襖紙・障子紙等」の認定開始

寝具類の詰物単体の規程を削除し、カバーやシーツなども非防炎の寝具類と組み合わせることを想定した完成品試験としました。また、これまでは「衣服類」として試験・認定を行っていた一般工場用作業服の基準を新たに設け、着火物原因建具の上位を占める襖に使われる襖紙を障子紙と同様の基準により認定を開始しています。

絨毯等に係る指定検査機関制度の廃止について

これまで毛製品検査協会(現ケケン試験認証センター)を検査機関として指定して行ってきた防炎性能試験について、2011年9月末を持って指定検査機関制度を廃止したことに伴い日本防炎協会で直接実施することとなりました。

防炎北から南から・防炎西から東から

別府市消防本部が「別府市グループホーム連絡協議会」を対象に行った防災講話の概要が掲載されています。

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