原子力安全・保安院は、地下式火薬庫の技術基準新設などを盛り込んだ火薬類取締法施行規則の改正案を公表して意見を募集しています。
現在、火薬庫の技術基準は地上か坑内などの地中に設置することを想定したものとなっていますが、市街地化などで事故による被害の防止に必要な保安距離を確保することが難しくなっています。このため、新たに地下式火薬庫の規定を設け、爆風圧を鉛直方向に放出する放爆用トンネルや、爆発飛散物が周囲に広がることを防ぐための「土かぶり」などの技術基準を整備、地下式火薬庫に必要な保安距離を現行の6~7割程度に緩和します。
このほか、発破技術の進展などを踏まえて火薬類取扱所の設置義務を緩和するほか、坑内での発破であることや爆薬の種類などの条件を満たす場合に込物を不要とする規定なども盛り込まれています。
改正案への意見は2012年3月18日午後5時(郵送の場合は同日必着)まで受け付けています。
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