国土交通省は、Xバンドマルチパラメータレーダーで観測した雨量数値データの利活用などについて検討するために社会実験を実施することになり、データ受信希望者の募集を始めました。
XバンドMPレーダーは従来のCバンドレーダーよりも短い間隔で観測ができるほか、分解能も高くなっています。国土交通省では東北から九州の11地域に26局を設置して河川管理や防災活動に利用しているほか、一般向けにもホームページで地図上に観測情報を表示する形で提供しています。
今回実施する社会実験では、1分ごとに観測された250mメッシュの雨量強度を0.1mm/h刻みの数値データとして提供し、データの利活用や処理方法、提供方式への要望などを調査します。データの配信は広域イーサネットによる専用線接続かインターネット経由で行い、広域イーサネットではリアルタイムにすべての地域のデータを受信可能となります。インターネット経由の場合は最大で5つの地域の5分ごとにデータをまとめる「準リアルタイム」と、1つの地域の1日分のデータを一括して受信する「過去データ」が用意されます。
応募は2012年(平成24年)3月9日まで受け付け、3月中にデータ受信者を決定する予定です。データの提供は2013年(平成25年)3月31日までとなっています。
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