2012年7月14日

自然災害による損害は過去10年の平均以下 ‘12年上半期

ミュンヘン再保険(ドイツ)は、2012年(平成24年)1月から6月までの自然災害による損害額が、最近10年間の平均を大きく下回る約260億ドルにとどまっていたと発表しました。

発表によると、ここ10年の上半期に自然災害で生じた損害額の平均は約756億ドルで、今年上半期は平均の4割と大幅に少なくなりました。損害に占める保険金の支払額は約120億ドル(過去10年平均の63%)、死者数も約3,500人(同7%)と大きく減っています。損害をもたらした自然災害の発生数は450と、最近10年の平均395をやや上回っていますが、2011年(平成23年)に発生した東日本大震災やニュージーランド地震のような大規模な災害は起きていません。

同社のトルステン・イェヴォレック再保険部門CEOは、2012年上半期の損害減少が、長期的には甚大な被害が出る年と比較的被害の少ない年とで相殺されるという予測に沿ったものとする見方を示しました。

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