「緊急通報位置通知」の開始について
NTTドコモグループ9社とKDDI・沖縄セルラー電話(au)、ソフトバンクモバイルは、2007年(平成19年)4月1日から「緊急通報位置通知」を導入します。
同日から、携帯電話等から110番・118番・119番への緊急通報時に発信者の位置情報を通知することが義務付けられたことを受けたもので、GPSを利用した通知に対応する機種ではGPS測位情報が、未対応機種や測位不能時は基地局の住所や電波到達範囲から推測する基地局情報が通知されます。
導入当初から利用可能となるのは警察機関(110番)は北海道網走支庁(道警北見方面管内)・東京都(島嶼部の一部を除く)・神奈川県・愛知県・大阪府・奈良県、海上保安庁(118番)は全国となっています。
なお、発信時に「184」を付加した場合は位置情報は通知されませんが、緊急通報を受理した機関が必要と判断した場合には強制的に位置情報を取得する場合があります。また、電波状況などの影響で正確な位置を確認できない場合もあるため、口頭で住所や目標物などの情報を伝えるよう呼びかけています。
関連リンク
- 「IPネットワークを用いた119番通報の在り方に関する研究懇談会」報告書 [PDF]
- 携帯電話からの緊急通報における発信者位置情報通知機能に係る技術的条件の策定(携情報通信審議会からの一部答申)
- 事業用電気通信設備規則の一部を改正する省令案等に係る情報通信審議会答申及び意見募集の結果 - 緊急通報の高度化に係る規定の整備
- 緊急通報に係る位置情報通知機能の導入に伴う関係告示の一部改正案に対する意見募集の結果について [PDF]
「IPネットワークを用いた119番通報の在り方に関する研究懇談会」の報告書では、消防機関の緊急通報受信の現状がまとめられていますが(第3章)、固定電話(NTT東西)からの通報でも電話番号から発信位置を特定できない機関が多くを占めており、携帯電話からの位置通知が活用できるようになるまでには時間がかかりそうです。
全国瞬時警報システム(J-ALERT)による一部の情報の送信開始 [PDF]
総務省消防庁は、2007年(平成19年)2月9日から全国瞬時警報システム(J-ALERT)による一部情報の送信を開始します。 送信の対象となるのは、気象庁から発表される以下の情報となります。
- 津波警報(大津波、津波)
- 緊急火山情報
- 津波注意報
- 震度速報
- 気象警報等
- 東海地震予知情報等
- 臨時火山情報等
2月9日から情報の受信を開始する自治体は以下のとおりです。どの情報で同報無線を自動起動するかについては各自治体の判断に任されていますが、津波警報と緊急火山情報については原則として自動起動することとしています。
- 情報の受信を開始
- 北海道、埼玉県、千葉県、東京都、福井県、兵庫県、鳥取県及び福岡県
- 情報の受信と同報無線の自動起動を開始
- 北海道上富良野町、岩手県釜石市、埼玉県日高市、千葉県南房総市及び兵庫県市川町
関連リンク
きょうのピックアップ
- “破綻船夕張号”から市幹部全員脱出
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財政再建団体に移行することが決まっている夕張市で、幹部の大部分が退職するとの報道。
夕張市消防本部からも消防長、夕張消防署長のほか、救急救命士が4名退職して7名体制に。近隣の消防署への協力要請を検討しているものの、一番近い消防署でも30km以上離れているとのことです。
- 特別高度救助隊の愛称募集について
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さいたま市では、創設を計画している特別高度救助隊の愛称を募集しています。
所定の応募用紙または官製はがきに必要事項を記入の上郵送するか、最寄の消防署、出張所へ持参。締切は2007年(平成19年)2月28日(当日消印有効)となっています。
- 平成18年の海難及び人身事故の発生と救助状況等について(速報) [PDF]
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海上保安庁は、2006年(平成18年)中の海難・人身事故の発生情報を取りまとめ公表しました。
118番による緊急通報についてもまとめられているのですが、無効通報が67万件以上(全通報の99.3%)だったとのこと。
- 平成18年度東京都総合防災図上訓練及び非常参集訓練の実施について
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東京都は、東京湾北部を震源とする地震が発生したとの想定で、総合防災図上訓練と非常参集訓練を行います。
訓練はいずれも2007年(平成19年)1月17日に行われる予定です。
- 平成18年度「防災とボランティアの日」「防災とボランティア週間」防災訓練の実施について
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訓練情報続きます。横浜市は、全職員を対象とした動員訓練などを実施します。
(応援部隊受入体制等確認訓練については1月11日に実施済みです)
- 平成18年中の火災・救急概況(速報)
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横浜市安全管理局は、2006年(平成18年)中の火災・救急概況を公表しました。
火災は1998年(平成10年)以来8年ぶりに1000件を下回りました。また、1976年(昭和51年)以降増え続けていた救急出場件数・搬送人員もそれぞれ4%以上の減少となっています。
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