2008年12月20日

不注意、不具合、故障 暖房器具などによる事故に注意

国民生活センターと製品評価技術基盤機構では、これからの季節に使用の機会が多くなる暖房器具について、故障や製品の不具合、誤った取り扱いなどによる事故への注意を呼びかけています。

国民生活センターは、電気座布団(ホットクッション、電気マット等の名称も使われています)のテスト結果を公表しました。ヒーター線がずれて1か所にまとまって過熱するなどの事故事例があったことから実施したもので、今回のテストはインターネットで販売されている7社7銘柄の製品について行われました。

テストではヒーター線がずれる現象は発生しませんでしたが、事故事例から電気座布団が沈み込むような使い方や、長期間の使用でヒーター線がずれる可能性があるとしています。また、温度の調節にサーモスタットを使っている製品では、ヒーター線がずれて1か所にまとまるとヒーター線や周囲が焦げたものがありました。感熱線式の製品では安全機構が働き、焦げるなどの事故に至る製品はありませんでした。

国民生活センターでは、製品の定期的に点検を行い、事故防止のため就寝時やペット用の暖房器具などとしては使用しないよう呼びかけるとともに、業界団体にヒーター線がずれにくい構造や安全性の高い感熱線式の温度制御の採用などを要望しています。

製品評価技術基盤機構は、2008年(平成20年)10月から12月9日までに報告された冬場に使用する製品の事故について公表しています。電気ミニマットで3件の事故が起きているほか、電気ストーブで29件、石油ストーブと石油給湯器がそれぞれ19件など、12種類の製品で計130件の事故が報告されています。また、ガスこんろやIHこんろで加熱可能な金属製湯たんぽを、口金を閉めたまま加熱したために破裂する事故がこれまでに5件起きているとのことです。

機構では、それぞれの製品について安全に使うための注意事項やリコールの対象となっている機種などについて取りまとめ、注意を呼びかけています。

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