東京消防庁は、2006年(平成18年)から2010年(平成22年)までの5年間に救急搬送した日常生活事故について取りまとめました。
家庭や学校、職場、レジャーなど、日常生活の中でけがをしたりして救急搬送された人は年間11万人前後で、年齢別では1歳が最も多くなっています。各年齢の人口100人当たりでみると乳幼児と高齢者で割合が高く、高齢者では年齢が上がると急激に高くなっています。発生場所は半数近くが自宅などの居住場所で、道路・交通施設も3割弱を占めます。
事故の種類では「ころぶ」と「落ちる」が多くなっています。「ころぶ」事故は高齢者の割合が高いほか、ほとんどの人が特に障害物などのない場所で単独転倒しています。「落ちる」事故は乳幼児が特に多く、階段や家具が原因となる例が目立ちます。特に多い「ころぶ」と「落ちる」を除くと、乳幼児では薬やたばこの誤飲など「ものがつまる、ものが入る、誤って飲み込む」熱湯や飲み物をこぼすなどによる「やけど」、小学生から高校生の年代では運動競技中などに「ぶつかる」、20代以上では調理・仕事中に「切る・刺さる」「はさまれる」、高齢者では食事中の窒息など「ものがつまる、ものが入る、誤って飲み込む」入浴中に「おぼれる」割合が高くなっています。また、「はさまれる」事故では乳幼児が建物や乗り物のドアや窓に挟まれることも多く注意が必要です。
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