沖電気工業は、岐阜大学を中心に開発が進められている「GEMITS」をベースにした救急医療搬送支援システムを2012年(平成24年)3月から販売開始すると発表しました。
システムは医師の繁忙度や空きベッドなどの情報を把握する「病院情報収集システム」と、傷病者の情報を入力することで搬送先候補の医療機関を表示できる「救急隊員支援システム」、両システムの情報を処理して搬送先候補を選定する「統合エージェント」を持つGEMITSに、医療スタッフやコーディネーターを支援するサブシステム、患者本人の既往症などを記録できる救急医療カード(MEDICA)サブシステムなどを組み合わせています。
病院情報収集システムでは、自動的にリアルタイムで状況を把握するため医師が携帯するICタグで検出した位置情報を利用します。これにより、手術室にいる場合は手術中と判断して医療業務中で手が離せないと自動的に設定することができるほか、判断ルールを追加して精度を向上させることも可能となっています。
沖電気では、販売目標を2015年(平成27年)3月までの3年間に30システムとし、導入形態に応じてサブシステム単位での販売も行うとのことです。
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