サン自動車工業は、自動車用の電圧安定化装置「ホットイナズマ」シリーズに発火などのおそれがあるとして国土交通省に自主改善を実施すると報告しました。
報告は2011年(平成23年)11月10日付けで、2003年(平成15年)2月から2011年5月にかけて製造した5製品、約28万9千個が対象です。報告によると、回路保護機構の設計値を超えるサージ電圧が製品に繰り返しかかることで基板や部品が破損して基板のパターン間で放電が起きることがあり、放電で生じた炭化導電路によりトラッキング現象が起きて発熱や発煙、発火するおそれがあります。これまでに8件の火災が発生するなど、29件の不具合が報告されているとのことです。
サン自動車工業では、対象製品と組み合わせて使用するサージ対策用の追加部品「サージブロック」を提供するとしているほか、追加部品を取り付けるまでの間は対象製品の使用を中止して取り外すよう呼びかけています。
また、国土交通省では自動車に後付けで取り付ける電装品には火災の原因と疑われるものや短期間で故障してしまうものがあるほか、過電流への対策が不足していたり不適切な取り付けにより火災となる事例があるとして注意を呼びかけています。
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