2009年5月14日

地震本部ニュース 2009年5月号

地震調査研究推進本部が発行している「地震本部ニュース」2009年5月号です

地震本部 新たな地震調査研究の推進について

2009年(平成21年)4月21日の中央防災会議を経て決定された、「地震に関する観測、測量、調査及び研究の推進についての総合的かつ基本的な施策」の概要が掲載されています。

この施策は、30年間程度の長期を見越しつつ、当面10年間に取り組むべき基本目標を示した上で、具体的な手法や重要事項を提示する計画と位置づけられており、海溝型地震やそれに伴う地震動、津波の予測精度向上や、活断層の情報収集、評価の高度化などを推進するとしています。

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地震調査委員会 定例会 [第195回]

2009年3月の地震活動の評価についてまとめられています。

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地震調査委員会 活断層の長期評価:高田平野断層帯の長期評価

新潟県上越地方に位置する高田平野断層帯の長期評価の概要が掲載されています。

高田平野断層帯は、高田平野西縁断層帯と高田平野東縁断層帯に区分されています。東縁断層帯の今後30年以内の地震発生確率はほぼ0%~8%の間となっており、最大値をとると、国内の主な活断層の中では発生確率が高いグループに含まれます。

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地震調査研究を加速させる革新的技術〈1〉
1000分の1ミリ以下を“つくる”MEMS技術 地震計測のためのマイクロセンサに応用

半導体の生産技術を応用して微小なマイクロマシンやマイクロセンサを製作するMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術について。

MEMS技術を活用すると、1枚のシリコン基板上に多量の製品を作ることができるため、安定した品質で低コストのセンサを製造することが可能になります。東北大学大学院環境科学研究科では、「地下マイクロセンシングプロジェクト」としてマイクロ地震計や振動センサの研究を進めています。

マイクロ地震計は従来の地震計よりはるかに小型、軽量であるため、設置が容易で地盤への固定(カップリング)も良好であるなどのメリットがあります。性能や耐久性の向上など、今後の研究開発による実用化が期待されています。

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