2011年10月6日

震災対策で一般高圧ガス保安規則関係例示基準改正へ

原子力安全・保安院は、高圧ガス設備の貯槽(タンク)に試験や修理などのために水などを満たす場合の措置を盛り込んだ改正案を公表し、意見を募集しています。

東日本大震災の際にコスモ石油千葉製油所の液化石油ガス(LPG)貯蔵施設で発生した火災は、検査後に内部の空気を抜くためLPGより比重の大きい水を満たしたことが要因の一つと考えられ、原子力安全・保安院では2011年(平成23年)5月、耐震設計構造物に水や不活性ガスなど比重の大きい液体を満たした状態での耐震性を確認し、不足する場合には可燃性ガスの漏えいを防止する措置を取ることなどを要請しています。

改正案では要請した内容を盛り込むため、タンクの耐圧試験、気密試験を行うときや修理、清掃などのため開放検査を行った後に内部を水などで満たす場合の措置や、水などを満たす期間を必要最低限にとどめる規定を設けています。

意見は2011年11月4日(FAX、電子メールは午後5時、郵送は同日必着)まで受け付けます。なお、改正対象の規定は以下の通りとなっています。

  • 一般高圧ガス保安規則の機能性基準の運用について(平成13・03・23原院第1号)
  • 液化石油ガス保安規則の機能性基準の運用について(平成13・03・23原院第2号)
  • コンビナート等保安規則の機能性基準の運用について(平成13・03・23原院第3号)
  • 冷凍保安規則の機能性基準の運用について(平成13・03・23原院第4号)
  • 特定設備検査規則の機能性基準の運用について(平成13・12・28原院第5号)

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