2011年10月4日

平成24年度国土交通省関係概算要求

国土交通省は、2012年度(平成24年度)概算要求の概要を公表しました。

東日本大震災からの復旧、復興を推進するため、三陸縦貫自動車道や沿岸部と東北自動車道を結ぶ横断路の整備に1088億円を計上、鉄道など公共交通機関の復旧にも48億円を投じます。

公共施設の防災対策には2302億円をかけ、これまで進めてきた耐震化などの対策だけでなく、水門開閉の自動化・遠隔操作化や津波で被災した空港の早期復旧対策なども進めます。治水対策には2969億円、水害や土砂災害などを繰り返し受けている地域の被害防止・軽減にも1216億円が計上されています。

気象庁では、国土交通省が整備しているXバンドレーダーの観測データを受信する通信回線と局地的降水予測システムなどの導入で、250m格子単位の詳細な雨量実況・予測を提供します。震源から離れたところまで伝わり被害を発生させることのある長周期地震動の情報を2013年度(平成25年度)以降に、火山による降灰の量を予想して発表する「降灰警報」を2013年度末以降に提供開始できるようシステムの整備も進めます。

海上保安庁は災害対応能力を強化した1,000トン型巡視船1隻と消防艇(35トン型巡視艇)6隻の予算を計上したほか、より長時間の潜水活動が可能となる潜水資器材として、呼気に含まれる二酸化炭素を除去して酸素を混合して呼吸用に循環させる「リブリーザー」を導入します。

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