2011年10月5日

東日本大震災による津波被害の傾向を分析 国土交通省

国土交通省は、「東日本大震災の津波被災現況調査結果(第2次報告)」を公表しました。

建物の被害については、鉄筋コンクリート造や鉄骨造の建物が再び使えないほど大きな被害を受ける割合が低くなっているほか、木造を含めて3階建以上の建物は2階建以下の建物よりも流失したり全壊する割合が低くなったとしています。

津波で亡くなった人についても分析を行い、確認が難しい被災場所ではなく居住地をもとに浸水深と死亡率の関係などを調べています。この結果、被災地域の人口構成よりも65歳以上と75歳以上の高齢者の割合が高く、浸水深が高い地域に居住している人の死亡率が高いとしました。リアス式海岸が主体の石巻市牡鹿半島以北と平野部が主体の石巻市平野部以南の比較も行い、平均の死亡率はリアス部が高くなった一方、浸水深が同じだった地域で比較すると平野部の死亡率が高いことを指摘し、平野部では避難に適した場所が近くになかったことなどが要因として考えられるとしています。

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