2011年10月7日

震災復興への公園緑地整備 中間報告公表

国土交通省は、「東日本大震災からの復興に係る公園緑地整備の基本的考え方」の中間報告を取りまとめ公表しました。

中間報告では、東日本大震災による津波に対して防潮林が減衰機能を発揮して被害を軽減したり、船舶などの流出物が防潮林にさえぎられて住宅地への直撃が回避されるなどの事例を紹介、減災のための多重防御として公園緑地に避難場所、防災施設としての役割のほか津波エネルギーを減衰させる機能が期待されるとしています。一方で、頻度はまれであるものの大きな被害をもたらす最大クラスの津波に対しては減衰効果は無力化されるとも指摘しました。

空地や農地のような平坦で開けた場所を確保することは、湛水や流路断面の増加による津波エネルギーの減少などで被害を軽減する効果があるとしたほか、津波から避難するための高台の確保やわかりやすい避難路の整備も求めています。

災害廃棄物の緑地整備への活用についてもまとめられています。コンクリートくずと木くず、津波堆積物を盛土材や建設資材として利用する場合の用途や注意すべき点などを示しました。

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