国土地理院の地殻変動研究室が、1秒程度の短い間隔で観測点の動きを推定するキネマティック解析により解析した、東日本大震災に伴う地殻変動の時間発展を動画化して公表しています。
2011年(平成23年)3月11日14時46分の東北地方太平洋沖地震本震と、15時15分の最大余震について、電子基準点のデータとGPSの精密軌道情報、時計情報から1秒ごとの地殻変動を解析しました。
動画では水平変動を矢印、上下変動を色で表現し、震央から同心円状に地震波が広がっていく様子や、震源に近い男鹿半島の2段階の地殻変動などが読み取れます。
今回の解析は地震の発生後しばらくたってから公開されたGPSの精密軌道情報と時計情報を使って行われましたが、キネマティック解析を常時実施してリアルタイムで地殻変動を観測すれば地震の規模の把握や津波の予測に活用できることから、国土地理院ではリアルタイムでキネマティック解析を行うための研究開発を進めるとのことです。
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