2011年9月29日

『救急救命』第26号 2011/Vol.14 No.1

救急振興財団設立20周年

1991年(平成3年)5月の設立から20年間の主な出来事と救急救命士合格者数、薬剤追加講習実施状況のグラフが掲載されています。

巻頭のことば
救急救命士法施行から20年を振り返り救急救命士の役割を考える
山本保博(救急振興財団理事長・東京臨海病院病院長)

1991年の救急救命士法成立、施行から現在までの経過と、メディカルコントロール体制の地域格差や救急隊員の質の向上、大規模災害など特定行為の指示を受けられない状況を想定したプロトコールの作成などの課題について触れています。

第19回全国救急隊員シンポジウム

2011年2月に愛媛県松山市で開催された全国救急隊員シンポジウムの模様が掲載されています。

浜松市夜間救急室 ―37年間365日フル稼働!―

1974年(昭和49年)にスタートした、浜松市と浜松医師会による夜間救急室について。

医師と患者との最適化を目指して
―ICカード「MEDICA™」と救急医療体制支援プログラムGEMITS―

患者の生年月日や血液型、既往歴、服用している薬などの情報を記録できるICカード「MEDICA」と、カードの情報読み取りだけでなくトリアージ機能や患者情報の共有に対応した支援プログラム「GEMITS」について。

小児の一次救命処置
ガイドライン2010がめざすもの

市民向けの一次救命処置(BLS)ガイドラインで小児と成人に対する処置が統一され、子供に接する機会の多い保護者や教職員向けの小児一次救命処置(PBLS)では人工呼吸を重視することになった経緯と、PBLSの概要が紹介されています。

放射線被ばく医療

放射線被ばくに対する医療処置や放射線防護について。

アルファ線やベータ線は接触や体内の取り込みを避けることのみで防護が可能であるのに対して、ガンマ線は完全に遮断することが難しいため接触や取り込みを防ぎつつ線量を管理して安全管理を行うのが基本となります。

救急の現場から

東京研修所と九州研修所で研修を受けた救急救命士の手記が掲載されています。

いのちの文化史 第26回 足の裏は命の泉

足と文明の関係や日本人が足の裏に特別な情感を抱いていること、歩くことの大切さについて。

アスクレピオスの杖を以ってカドゥケウスを成せ

救急救命士の英語表記と「生命の星(Star of Life)」、今後の救急救命士や消防機関の役割について。

簡易型CPR・AEDトレーニングキットを用いた講習プログラムの効果に関する研究

CPR&AED学習キットを使った60分間の簡易型講習と、180分間かけて行う普通救命講習の比較検証結果の概要が掲載されています。

平成22年度事業報告及び平成23年度事業計画

平成22年度の新規養成課程修了者は834人、救急救命士国家試験合格者は717人でした。平成23年度の新規養成課程研修は750人を予定しています。

第20回全国救急隊員シンポジウム開催案内

2012年(平成24年)2月2日と3日の二日間、静岡県浜松市のアクトシティ浜松で第20回全国救急隊員シンポジウムが開催されます。

平成24年度「救急救命事業の高度化の推進に関する調査研究事業」事業委託団体及び「救急に関する調査研究助成事業」助成団体の募集

標記調査研究事業の委託団体と助成事業の女性団体を募集しています。

関連リンク

0 件のコメント: