2011年(平成23年)のイグ・ノーベル賞化学賞に、わさびの臭いで危険を知らせる警報装置を開発した7人が選ばれました。
警報装置は、香りや匂いを活用した技術研究を行っているシームス(東京都江東区)が滋賀医科大学の今井眞講師(精神医学)などと共同で開発しました。
受賞者は今井講師とシームスの漆畑直樹社長、種村秀輝取締役のほか、香りマーケティング協会の田島幸信理事長、エア・ウォーター防災(神戸市西区)で臭気発生装置の開発を担当した後藤秀晃さん、溝口浩一郎さん、琵琶湖病院の村上純一医師となっています。
アメリカやイギリスでは公共施設にフラッシュライトで火災を知らせる光警報装置の設置が義務付けられているほか、日本でも総務省消防庁の検討会が、先行事例や海外の基準を踏まえて光警報装置普及のための法令整備が必要とした報告書を取りまとめました。一方、報告書では臭気警報装置について知見や実績が少ないと指摘し、さらに実験を行うなどして技術的要件を整理する必要があるとしています。
2011/10/01:香りマーケティング協会の「2011年度イグノーベル賞受賞のお知らせとご挨拶」へのリンクを追加しました。
2011/10/08:村上純一医師について追記し、中日新聞記事へのリンクを追加しました。
関連リンク
- The 2011 Ig Nobel Prize Winners(Improbable Research)
- Announcing the 2011 Ig Nobel Prize winners(Improbable Research)
- においで火災を知らせる臭気発生装置で、イグノーベル賞(化学賞)を受賞しました(シームス)
- 火災を臭いで知らせる「臭気発生装置」(Scents Energy)
- 報道資料 「ユニバーサルデザインを踏まえた火災警報設備等の導入・普及のあり方に関する報告書」の公表 [PDF](総務省消防庁)
- 2011年度イグノーベル賞受賞のお知らせとご挨拶(香りマーケティング協会)
- 琵琶湖病院・村上医師「光栄です」 「イグ・ノーベル賞」受賞(中日新聞)
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