群馬県と埼玉県、新潟県の3県内で活動する自主防災組織の活動事例集が公表されました。
上越新幹線や関越自動車道で結ばれている3県が協同することで圏域の発展を目指すため開催されている三県知事会議の議題の一つとなった「防災協力体制の可能性の共同研究」の一環として取りまとめられました。自主防災組織の取り組みが各県5事例ずつ、合計15事例掲載されています。
事例が紹介されている自主防災組織の多くは阪神・淡路大震災や新潟県中越地震など大きな災害や地元の被災を契機に結成されました。新潟県内の自主防災組織では中越沖地震の際に被災経験や訓練など平時の取り組みが役に立ったとしているところがあるほか、火災発生時の初期消火を行うことができたなど大きな災害以外でも自主防災組織の活動が有効であることが分かります。
一方で、多くの自主防災組織が住民やメンバーの高齢化に伴う組織の世代交代や災害時要援護者への対応を課題として挙げ、若い世代が仕事のため地元を離れている日中の災害にどのように備えるかなどを検討する必要があるとしています。
作成された事例集は3県内の市町村や自主防災組織などに配布されるほか、各県のホームページにも掲載されます。
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