2011年9月13日

要救助者の検索に呼吸や汗の成分を使う手法、英大学研究

人の呼気や汗、皮膚の老廃物などに含まれる化学物質を検出して、がれきの下に閉じ込められた生存者を見つける手法がイギリス物理学会の学会誌『Journal of Breath Research』に掲載されました。

ラフバラ大学のポール・トーマス教授(分析化学)らのチームによる研究で、大人一人ぶんのスペースがある箱に被験者が6時間入り、がれきを疑似化した経路を通過した二酸化炭素やアンモニアなどの代謝物の量を観察しました。

実験の結果、アンモニアとアセトン、二酸化炭素が短時間でがれきを通過することが確認され、測定に必要な機器も災害現場に持ち込むことが可能であることがわかったとのことです。また、今回の実験では行われなかった尿として排泄される成分の検出や、雨などによりがれきが水に濡れて代謝物が吸収される可能性について、さらに研究を進める必要があるとしています。

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