さいたま市消防局は、2009年(平成21年)4月以降管内で古い低圧進相コンデンサから出火する火災が2件発生したとして、保安装置を内蔵した製品への交換や定期点検を行うよう呼びかけています。
低圧進相コンデンサは、電気機器の力率(皮相電力と実効電力の割合。大きいほど効率がよい)を改善するための製品で、主に200V電力を使用する機器向けとして使われています。1975年(昭和50年)以前に製造された低圧進相コンデンサには保安装置が内蔵されていないため、経年劣化で内部部品の短絡が発生すると発煙、発火に至る可能性があります。また、10年以上使用している製品では、経年劣化による不具合を防ぐため、点検や交換などを行うことが望ましいとしています。
日本電機工業会によると、保安装置を内蔵している低圧進相コンデンサは銘板に「保安装置内臓」や「保安機構付」の記載があるとのことで、記載がないものや製造年が1975年以前となっている製品は使用を中止し、保安装置を内蔵した製品と交換するよう求めています。
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