総務省消防庁の「予防行政のあり方に関する検討会」が、「予防行政のあり方について(中間報告)~大阪市浪速区個室ビデオ店火災を踏まえた防火安全対策~」を取りまとめました。
2008年(平成20年)10月に大阪市浪速区で発生した個室ビデオ店火災を受けて、個室ビデオ店や、構造や利用状況が類似するインターネットカフェ、カラオケボックスなど個室型店舗の防火安全対策について検討を進めてきたものです。
報告書では、2007年(平成19年)1月の兵庫県宝塚市カラオケボックス火災を受けて改正された消防法施行令による、自動火災報知設備の設置義務化への早期対応を促すことが必要であるとしました。さらに、喫煙による誤動作を嫌う傾向があることを指摘した上で、構造や利用状況から避難上の余裕が乏しいとして、より早期に火災を感知できる煙感知器の設置を求めています。また、煙で視界が失われることを想定して床など低いところに誘導灯を設置したり、外開きの扉で避難路がふさがれないよう自動で閉まる扉にするなどの対策も示しました。
個室ビデオ店などを対象とした緊急調査の2回目のフォローアップ調査の結果も取りまとめられており、違反是正が進んでいるものの改善が必要な状況であるとして3回目のフォローアップ調査を実施することになりました。調査についての通知では、報告書の内容を踏まえた留意事項に配慮し、重点的に指導を行うよう求めています。
関連リンク
- 報道資料 「予防行政のあり方について(中間報告)~大阪市浪速区個室ビデオ店火災を踏まえた防火安全対策~」の取りまとめ [PDF](総務省消防庁)
- 報道資料 個室ビデオ店等に係る緊急調査のフォローアップ調査(第2回)結果 [PDF](総務省消防庁)
- 報道資料 消防法施行令及び消防法施行規則等の一部改正(案)の概要に対する意見募集の結果 [PDF](総務省消防庁)
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