2009年6月30日

地震本部、3活断層帯の評価を公表

地震調査研究推進本部の地震調査委員会は、新潟県魚沼市から湯沢町に至る「六日町断層帯」と広島湾から安芸灘西部に分布する「安芸灘断層群」の評価結果を取りまとめ、公表しました。また、静岡県小山町から神奈川県に至る「神縄・国府津-松田断層帯」についても評価を改訂しました。

六日町断層帯の評価

六日町断層帯は、新潟県魚沼市から南魚沼市を経て南魚沼郡湯沢町に至る、およそ52kmの断層帯で、過去の活動時期の違いから北部と南部に区分されます。

六日町断層帯北部では、マグニチュード7.1程度の地震が発生する可能性があり、最新活動時期を約4,900年前~16世紀と推定した場合、今後30年以内の地震発生確率は0.4~0.9%と考えられます。2004年(平成16年)の新潟県中越地震を最新活動時期とみなした場合は、300年以内の発生確率はほぼ0%となります。六日町断層帯南部では、マグニチュード7.3程度の地震が発生する可能性があり、今後30年以内の地震発生確率はほぼ0~0.01%となっています。また、2つの断層が同時に活動した場合には、マグニチュード7.7程度の地震が発生すると推定されています。

平均活動間隔が3,200年の場合、30年以内の地震発生確率の最大値はおよそ8%、6,200年の場合で4%程度となります。

安芸灘断層群の評価

安芸灘断層群は、広島県江田島市沖から山口県岩国市沖に至る約21kmの主部と、広島県広島市沖から山口県岩国市に至るおよそ37kmの広島湾-岩国沖断層帯に区分される断層群です。

安芸灘断層群主部では、マグニチュード7.0程度の地震が発生する可能性があり、今後30年以内の地震発生確率は0.1~10%と推定されます。広島湾-岩国沖断層帯は、マグニチュード7.4程度の地震が発生する可能性があると考えられますが、最新活動時期や平均活動間隔が不明であるため、発生確率については推定することができませんでした。

平均活動間隔が2,300年の場合、30年以内の地震発生確率の最大値はおよそ11%となります。

神縄・国府津-松田断層帯の評価

神縄・国府津-松田断層帯は、静岡県小山町から神奈川県松田町などを経て神奈川県小田原市に至る、およそ25kmもしくはそれ以上の断層帯です。

神縄・国府津-松田断層帯では、マグニチュード7.5程度の地震が発生する可能性があり、今後30年以内の地震発生確率は0.2~16%と推定されています。

平均活動間隔が800年の場合、30年以内の地震発生確率の最大値はおよそ28%となります。

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