2009年6月15日

オリンパス、自分で瓦礫の中を探索するガイドチューブ発売

オリンパスは、工業用ビデオスコープ(内視鏡)の自走を実現する「自走機能付ガイドチューブ」の受注生産を開始すると発表しました。

工業用ビデオスコープは、人が入ることのできない狭い空間を観察することができるため、自動車や航空機のエンジン内検査やビルのメンテナンス、災害救助などに使われています。ビデオスコープは、観察しようとするところに手で押し込んで使いますが、凹凸などのために押し込む力が先端まで伝わらなくなり、観察したいところまで届かなくなる場合がありました。

今回発売が発表された製品は、オリンパスと東北大学、国際レスキューシステム研究機構が共同で開発した技術を元に世界で初めて実用化されたものです。表面を歯ブラシのような繊毛で覆ったチューブに小型の振動モーターを搭載し、傾けて植えた繊毛とモーターの振動によりチューブを奥へ進める推進力を生み出します。ガイドチューブの直径は25mm、ビデオスコープを装着すると7.5mの長さがあるほか、ガイドチューブの電力はビデオスコープ本体のバッテリーから供給し、防塵防滴構造とすることで、災害現場や悪天候時などの場面でも使用することができます。

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