総務省消防庁は、老人福祉法に基づく届出がされていない有料老人ホームの消防法令違反状況を取りまとめ、概要を公表しました。
2009年(平成21年)3月に群馬県渋川市の有料老人ホームで発生した火災を受け、緊急調査を実施したものです。何らかの消防法令違反が確認されたものは、調査が行われた446施設のおよそ86%にあたる382施設でした。違反の割合が最も高かったのは消防訓練の実施で、義務がある357施設の6割を超える235施設で訓練を実施していないなどの違反がありました。そのほか、スプリンクラー設備の未設置や基準不適合が約15%、自動火災報知設備に関係する違反は約11%でした。
総務省消防庁では、消防機関に対して是正指導を徹底するよう求めているほか、違反が確認された施設へのフォローアップ調査を実施するとしています。
関連リンク
- 報道資料 未届の有料老人ホームに対する緊急調査結果 [PDF](総務省消防庁)
- 平成21年3月23日付け消防予第121号 社会福祉施設等に係る防火対策の徹底及び緊急調査の実施について [PDF](総務省消防庁)
0 件のコメント:
コメントを投稿